質問者「自分を害する人に対して、どうしても嫌な感情が出てきてしまいます。どうしたらいいですか?」
回答(スマナサーラ長老)
それは当たり前の問題なんですね。解決する方法は、「自分を害する人まで心配できる『自分』がものすごい人格者だ」と発見することなんです。
並の人間じゃないんです。歴史には残らないんだけど、歴史に残るべき人物です。
この環境の中で、自分は偉大な人格者になるチャンスなんだ、と言い聞かせることができます。よく覚えておいてください。
失敗しても気にしないでください。
ダイヤはどこにあるんですかね? 一番険しい、昔の火山でしょ、ダイヤがあるのは。掘って、掘って、苦労して、ものすごく小さなダイヤが見つかります。
すぐ見つかるならダイヤなんて価値がないでしょう。
我々は、ダイヤより高価なものを探しに行っている。楽な道じゃないんです。
自分を害する人々は、被害者でかわいそうだと、自分で自分の地獄を作っているんだと気づいてください。攻撃する人というのは、すでに、結果を受けています。
(質問者へ)ちゃんと聞いてください、あなたのために言っているんですよ。すぐにばれますから、聞かないとね(笑)
「わたし」を邪魔をする人々は、とっくに結果を受けています。その人々は苦しんでいます。楽しく生きる方法を知らない。
そういう風に相手のことを思うと、自分に忍耐力が生まれます。
三番目のポイントは、あまりにもひどいことをされる場合は、「こういうことは迷惑です。止めるように努力してください」と言ってください。
「私よりもあなたのほうが何倍も苦しくなっています。人生は短いんですよ」とこう言ってください。
(2014年12月23日 東京・法話と実践会よりメモしました)