ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

物質と心の働き。原子も、電子も、素粒子も、心も、無常ならざるものはない【アビダンマ】

質問「物質と心の働きについて、現在の科学でようやく分かってきたことが、2500年前のお釈迦様に分かっていたと言うのに驚きました。そのあたりをもっと詳しく教えて下さい」

回答(スマナサーラ長老)

瞑想を実践してみると、物質と心の働きがくっきりと区別して見えてくるし、物質だと思っていたものが心の働きで変化するんだ、心次第で変わると言うことが分かってきます。常識的な考えではないんですね。

 

例えば、いまだに原子を見ることはできないでしょ。

 

何故、金(きん)は見えるのに、金の原子は見えないんですかね? 原子が集まると、そこで見える状態になってきます。科学者は「原子が見えます」と言いますが、それは実際に見えるんじゃなくて、計算してここにあると言う「推定」なんですね。

 

テレビで面白かったのが、ナノの世界で原子顕微鏡で金の原子をみせていましたが、放射線やらでいろいろ計算して、モニターに画像を作るだけ。私たちが、何かを顕微鏡で見るように、モノに直接光を当ててみる方法ではありません。目に入る光の範囲では見えないんです。

 

私がビックリしたポイントは二つあります。

 

金の原子たちが、ものすごく丁寧に無駄なくぴったし数学的に合わせている。物質っていうのは、何の無駄も無く合わせるんですね。だから花びらが4枚か6枚かというのは、その植物によって最高の結果なんですね。

葉っぱは、枝から出てくるとき何か計算があります。5センチの枝が、10センチになったとき、次にどこに葉っぱが出るかと言うのは、計算して分かります。その結果、太陽の光が度の葉っぱにも当たるようになります。

 

だから、植物は自滅しません。隣の植物が大きくなって、太陽の光が当たらなくなって枯れてしまう場合はあるでしょうが、自分では成長の仕方に失敗はありません。

 

そういう法則ですから、金の原子の整列が、えらいこっちゃと思って感動しましたね。

 

次に、そのテレビ番組で、アナウンサーの人がペラペラしゃべるんですね。しゃべるたびに、モニターの金の原子が動くんです。しゃべった空気振動が、サンプルの原子に伝わって、ゆらぁっと動くんです。しゃべり終わると、また、おとなしくなる。その繰り返し。

 

ということは、いま私がしゃべっていても、物質がどれほど変化するのか、ということでしょう。でなきゃ、マイクロホンは機能しませんからね。

 

なんで原子は見えないのか、なんでエレクトロンなど、計算はできますけど、手で取って「これがエレクトロンだ」とは言えないでしょう。

 

光もありますけど、光と言うのは素粒子でしょ。「はい、これが素粒子」と手に取って言えますか。

 

なのに、そこまで知ったらよくわかることは、自分の気持ちと言うのは好き勝手に変化するんです。

 

そういうのは瞑想で、特にヴィパッサナー瞑想なんですけど、すごく集中力が上がると、その能力のある人々にとっては、すごく明確に見えてくることなんです。

 

あの、そういう話にあまり感動しなくてもよろしいんですよ。

 

仏教は、すべて無常だとみなさいよ、とずいぶん気楽で。

何でもかんでも、物質でも心でも、すべて無常ならざるものはないんです。そんなに難しくはありません。

 

関西月例冥想会 2013.06.23 1/1 - YouTube

動画上で1:29:00~1:38:00までメモしました。

参考: ブッダの実践心理学 第二巻 心の分析(サンガ文庫) (アビダンマ講義シリーズ)

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