ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論、実験結果

瞑想中、眠くなってしまいます

質問「朝起きてすぐ瞑想しますが、瞑想中、眠くなってしまいます。その時は、一度寝てしまったらいいのか、そのまま観察したらいいのでしょうか?」

 

 

 回答(スマナサーラ長老)

二者択一の質問をしないでください。(筆者注:質問するときは気を付けましょう)

答えはAかBかと聞きますが、どちらでもありません。

朝起きて眠くなる、ということは、脳が起きていないということでしょう。

あなた、何の薬飲んでる?

 

質問者「アレルギーの薬です。睡眠作用もあります」

 

眠くなる薬を飲んでいるときは、瞑想はできません。風邪薬もです。

わたしの場合は、そういう状態に壁を作って「それと自分とは関係ない」と、体の調子が悪いのを捨てて、瞑想をすることができますが、普通は無理です。

瞑想は、手術と同じでいつでもできるわけじゃない。手術前までに、いろいろ整えておかないと。

 

薬が本当に必要かという問題があります。あなたの場合は、薬に依存しています。

 

瞑想したければ、薬の条件を変えるほうがいいと思いますよ。回数を減らすとか。

 

あなたの仕事は脳を活性化することです。

 

薬も、睡眠作用があると言っても、必ず眠くなるわけではありません。あなたはどこかで、その薬で眠くなると暗示をかけています。これはちょっとややこしい。

 

とにかく私の答えを早く言います。

脳を活性化する状態を作って瞑想してください。脳が活性化すると、あなたの病気も治ります。結局は。

物質的なアレルギーはたいしたことはありません。それは、物質的な薬でちょっと押さえておけばいいんです。しかし心まで、脳まで攻撃を受ける薬は危険です。薬自体がよくありません。

 

眠くなる場合は、歩く瞑想をしたらどうですかね。座る瞑想ではなくて。そういう風にやってみたらどんどん成長すると思います。

 

(2014年12月23日 東京・法話と実践会よりメモしました)

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