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ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

「明日は分からない」という世界

スピリチュアル霊能師が、霊魂は確かにあると言っていたのを聞いたんですけど…… より続きます)

経済発展や科学発展がもたらしてくれるのは、「明日は分からない」という世界なんです。

どんな会社の社長でも、来年も社長かどうかは分からないでしょ。

 

初めからそれが事実だと知っていれば大丈夫です。

わたしたちは「明日はどうかわかりませんよ」という教育でしょ。だから何に心配するんですかね。「あ、そう」ということで終わっちゃいます。「悩んでいる暇はない。次のことに挑戦」という。だから一つ変わったら、別なものがありますから。

 

家を差し押さえられても問題ありません。別な場所、たとえば公園で寝られます。

では問題になるのはどの場合? 頭がおかしい場合なんです。なんで借金したんですかね? 頭がおかしくなっていて、自分の足元を見なかったからです。

仏教的に生きてみると、借金はしません。

お金がなくても高価なものを食べなくちゃ、とは思いません。

 

生きる技っていうのは、すごい誘惑のみの世界で、誘惑されないようにいるのかということです。

 

わたしは最近、コンピュータを注文して、まだ箱の中にありますけど、一番最強のコンピュータを組み立てたかったんです。あちこちで調べて、どう頑張っても全部で40万円です。それじゃあ高すぎるから諦めなくちゃかなぁと思ったんですが、また調べて調べて、17万で作ってもらったんです。CPUはね、一番トップの、あれだけで10万です。とにかくすごいムチャなものを入れちゃって、頭使ったんです、とにかく。そこで見つけたんですよ、そういう人がいるんですね、品質で勝負しようという、そちらに注文して、当然ちょこっと時間かかりましたけど商品は来ていて、中身を確認しなくちゃですけどね。二年保証ですけどね。

 

それはわたしがやった、明らかにくだらないことなんですよ。こんなジジィになっちゃって何のコンピュータかと思いますけど。その中ででも、いきなり誘惑されて負けるわけじゃないんですね。

誘惑が始まったのは、マッキントッシュのコンピュータなんですね、プロの。あれがあまりにも宣伝されていて誘惑されちゃって、すごい機種だと。それが40万でしょ、最初は。スタート価格はね。でもそれで動かないんです。動かすためにはあと10万以上いっちゃうんです。

それに対抗したコンピュータを作っている人がいるんですよ。店では売っていなくて、直接注文ですけど。

それから、誘惑されて悔しい、なんとかくぐる方法はないのか、と。

わたしはただのふざけた冗談ですけど、みなさまは真面目に生きているんだから、人生はそういうふうにいろんなところからくぐらないと。決してみじめに生きる必要はないんですよ。最高な食べ物を食べたほうがいいんです。立派な家に住んだ方がいいんです。しかし、連中の言うとおりにやっちゃうと一つも実現できません。

 

世界は、百円のものを一万円で売っていますからね。テレビショッピングもそうでしょ。たいして価値ないものを、説明して、説明して、一万二千円でご提供と言えば、売れないタレントさんたちがビックリ腰を抜かして「なんて安いんでしょうか!」と。すると店の人が、「今度はもう一つお付けして2個にします」という。たとえ2個分でもとんでもない値段です。出演しているタレントさんはビックリする方法もなくなっているんですよ。最終的には4個まで付くんですね。同じ値段で。いかに人をだまして馬鹿にしているかということでしょ。そこで私は、値段を4で割ってみるんですよ。それでも一個当たりの値段が高すぎだと思っちゃうんです。

 

わたしの結論はね、それ4つもいりません。

 

世界はそういうふうにセッティングしていますよ。それに乗るのは馬鹿なんですよ。

智慧ある人は、くぐるんです。

 

どうしても必要なものを売っているなら、買わなくてはいけませんが、だからってその宣伝に乗るなよ、ということです。いろいろくぐってみる方法はありますからね。

 

それほど収入のない奥さんたちが、見事に家計をやりくりしているでしょ。どうやって? ちゃんとカラクリをしてやっているでしょう。その智慧がかっこいいんですよ。

 

コマーシャルにやられないで、子供たちにいいものを着せて、食べさせようとすると、すごく体が活動します。ですから、そういうふうに生きる人は、神頼みとか、亡くなったおじいさんの霊が、とか、足元をすくわれません。

 

だからブッダの道というのは、自分の足で立って歩くという人生です。

 

悟りって何なのかというと、極限の自立の世界でしょ。だから一本の道なんです。

飼われて生きることは気持ち悪いんだ、と。

 

犬は餌があるんだけど、飼われて生きているのはカッコ悪いんですよ。自分で生きると思ったら、結構智慧を使わないと、うまくいきません。そこを何で推薦するかというと、生かしてくれる世界というのはありません。ありますか? あなたを幸福に生かしてくれる社会がある? そんなのありません。自分で生きていかなければいけないんです。それは事実です。

 

社会は親切に生かしてくれると思っちゃうと、失敗します。

 

大学に入ったら教授たちが一生懸命教えてくれると思ったら失敗します。

 

そうなると、社会を信じる、政治システムを信じる、神を信じる人が、あとで悩むことになります。だから環境は生かしてくれるんじゃないんです。環境にとってみれば、一人の生命というのはどうでもいいんです。いてもいなくてもどうでもいいんです。地球にとってみれば、パンダはいてもいなくてもどうでもいいでしょ。

 

われわれのことも同じなんですよ。だからわれわれ一人ひとり、一個一個の生命が、「生きる」ということをいなければいけないんですよ。

 

どうせ生かしてくれない環境に対して攻撃態勢を取ると、なおさら、たちまち潰れます。

だから慈しみというすごいパワーを使うんです。

生かしてくれない環境は、慈しみを持つ人に対しては、どうすることもできなくなるんです。

(おわり)

 

(関西定例瞑想会 2007.12.16

http://www.voiceblog.jp/najiorepo/475960.html(音声ファイル:上)よりメモしました)

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