ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

人間に転生するポイントとは?【性格は直せるか(2)】

人には道があるんですよ、生きる道が。その道を生かさなければいけないんです。【性格は直せるか?(1)】から続きます))

はい、ちょこっと人生について言います。話がそれますけど。

 

人生はこう考えるべきなんですよ。

 

人間に生まれたことっていうのはね、輪廻の中で、とてつもない珍しいことなんです。まれのマレ、なんですよ、人間になることは。無数の生命がいるんですよ。とても生まれやすい次元というのはいくらでもありますよ。

 

しかし人間の社会はものすごく閉鎖的で、条件が厳しいんです。

 

天国に生まれるのはすごく簡単。地獄に落ちること、餓鬼道に堕ちることはものすごく簡単。そちらは人口管理がないんです。人間の次元だけ人口が管理されています。

アリみたいに、ミツバチみたいに、一人の女性が百人産んじゃったとかね、今年は百人産んでやるぞとかね、それはできませんよ。女王蜂が産む卵は百個どころじゃないでしょう。そういう世界では人口管理がないんです。人間の社会では厳しく管理していますよ。

 

だから受け入れる人数がものすごく少ない。そこに入ろうとする生命の数が無数にいるんですよ。そのなかで選別があるんですよ。だからみなさん人間ですから、選び抜かれてこの世の中に生まれたと思った方がいいんです。

またこのチャンスがあるかどうかわかるものじゃないんです。

 

この選び抜かれたというのは、一億人の中から選ばれたという話ではないんですよ。無数の競争、無数の志願者の中からたった何人か選ばれるだけ。

 

基本的には、人間が幸福になるという予定で生まれているんです。

 

なんで人間社会はこんなに難しいのかというと、他の生命は決まったパターンがあります。学校もありません。天国ですることも自然法則で決まっているんです。

たとえばミツバチで生まれたら、楽です。何するか決まっていますからね。困ることはないんです。ミツバチの中でガード役のミツバチはガードするし、蜜を持って来るミツバチは蜜を持って来るし、幼虫のお世話する係はちゃんと幼虫のお世話をするし、ときどき仕事を交代したりもするし。

 自分で考えて何かやることはないんです。

 

人間は違います。人間で生まれたらその世界で何か発想して、どうするべきかと自分で決める。

だから能力がない人々には、こちらには入れません。人間の世界には。

ワンパターンでミツバチのような生活をしたいと思ったら人間では生まれませんよ。

 

ミツバチや白アリみたいに、サンマの群れみたいに、ワンパターンで生きていきたい人は人間にはならないんです。だから人間に生まれたらアイディアマン。

新しいことを考えて、新しいものを開発して、道を切り開くという能力なんですよ、人間に生まれるために必要なのは。

 

一応、皆様がたは人間になっているんだから。

だから選び抜かれた命なんですよ。業によって。それはどういうことかというと、生まれてみたら、一人は女の子で背が高くって伸びる伸びるわ、もう二メートル。ああどうしようかと。あるいは、なかなか背が伸びない女の子もいるし、いろいろですよ。

 

勉強できない子もいて、勉強しかできない子もいて、ものすごくきれいで美しく生まれる人もいて、ふつうの服も入らない体格で生まれる人もいるし、いろいろなんです。それは一つも欠点ではないんです。

 

短所じゃないんです。

その人その人に、新しい道を切り開くための宿題、というか、ポイントになっているんです。

 

自分が花開いて、世界で堂々と生きるために。

 

では何を乗り越えればいいか? 

あなたはこの問題を解決しなさいという宿題を持って生まれているんです。

 

だからわたしならね、暗い人を明るくしようと全然頑張りませんよ。乱暴な人をおとなしくさせようとは思わないんです。道を見せてあげるんです。

たとえば乱暴だからと言って、生命に乱暴するのは罪だよと。その代わりにその力を使って人々の管理をするとか、乱暴な仕事をするとか。何とかそういう方向に行かせるんです。

 

人間が特にこの社会ではね、精神ということを馬鹿にしているんだから。共産主義の国々でも、精神というものを馬鹿にしていないんですよ、結局は。

この心の研究にしてみれば、世界一は旧ソ連のロシアなんですよ。中国でもやっています。日本の科学者は馬鹿にしている分野です。超能力の研究とか。日本では人をだますために研究している。中国では大学の研究機関でちゃんとやっています。金儲けのためではあるけれど人をだますためには研究していません。世の中は金儲けの世界だからね。

 

それで、なんで日本はこんなにも、唯物論者ばかりですかね? 食って寝て、死ねばいいと。それだけの哲学なんです。

 

それで面白いんですかね、人生は? ムチャクチャ勉強して、ムチャクチャ仕事して、だからといってろくな収入がなくて、やっと一か月間何とか間に合っている収入だけで。会社作っても何やっても借金だらけで。

 

食べて年取って死ぬ。それが人生の哲学だと。しかしそれさえもできないんですね。これはなんですかね?

一か月仕事できなかったら家賃も払えなくてホームレスになるとは。

 

わたしからすごい辛口でいえば、「人間失格だ」と。間違って人間になったと。人間の世界に入るべきじゃないんだと。これはわたしがからかって冗談で言っていることで、別に本気ではないんですが、しつけするために言っています。

 

仏教では、人間に生まれたら、これは冗談ではなく、不幸な人は生まれません。しかし一人一人に挑戦することがあるんです。

 

スマナサーラ長老の子供時代【性格は直せるか(3)】に続きます)

 

(関西定例瞑想会 2009.04.19

http://www.voiceblog.jp/sandarepo/841826.html 音声ファイル一番下からメモしました)

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関連エントリ:

わたしたちの人生は運命で決まっているのではないですか?【テーリーガーター:パターチャーラーの話】 

どんなことがあっても、勝利をして終わります、というのが仏教的な生き方です。

たとえ病気になっても、そこをばねにしてくださいと、お釈迦様が言いました。

全財産がなくなって、一文無しのホームレスになったら、それをばねにして悟りに達しなさい、負けるなよ、と。

 

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