ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

八戒について|人間と五戒(8)

戒律を守ると健康でいられる|人間と五戒(7)より続きます)

戒律を守れないという場合は、そこにあるのは、精神の弱みなんですね。自分の弱み。成長したくない、山を登りたくないというね。それも自分の弱みなんです。弱み吐くなよと。弱み吐いたら、成長はなし。山は難しいから登るんです。楽々だから登るんじゃないでしょう。

 

そこでニュースになるのは、かなり登りたくない、かなり険しい、かなり危険な頂上を制覇したら、ニュースになります。車で頂上に行ってもニュースにはなりません。人生もそうですから、道徳を守ろうとすると同じ気持ちになります。でも、最初だけです。時間がたつと、この方がすごく楽です。

 

酒を飲む場合でも、酒を飲まない方が楽ですよ。ずっと飲んできた習慣があったんだから、最初は寂しく、きつく感じるだけ。だいたい一か月間以内で体が健康状態に戻ります。そうなったら、酒そのものが毒に感じられるようになります。「よくもこの毒をのんだな」と(笑)

 

この五戒というものは、わたしに変える権利がないんです。他のお坊さんたちの説法を聞くと、五戒でなくて八戒を教えたりしています。八戒を守るのも難しいと思いますよ。伝統的な仏教では八戒を授けることはしませんけど。八戒は二種類ありますが、八戒とは、「不殺生、不偸盗、邪な行為をしない、嘘を言わない、乱暴な言葉を使わない、無駄話しない、悪口を言わない、正しい生活をする」。

 

こうなってくると厳しい。仕事の上で何の罪も侵してはいけないことになります。仏教では肉魚を、動物を売ることもやめなさいと言っています。だからペットショップもできなくなります。医学はできます。が、医学部の学生はできなくなっちゃうんです。だって動物を殺すでしょう。医者になった時点で、できます。農業は当然できる仕事で、商売もできる。しかしそうやっている上で、間違ったことを一つもやってはいけません。これ、すごく難しいんです。

弁護士の仕事はすごく曖昧なんですね。正しい生活になる場合もならない場合もあります。

 

ですから一般的なお坊さんたちの考えは、「これは道場で何日間かいる場合はこの八戒を守れますが、在家世界では五戒にした方がいいんじゃないですか。お釈迦様にそう説かれているんだから」。

五戒を守ってペットショップはできます。

 

ですから、わたしには戒律について、「あなたはこの問題があるから守らなくていい」と言うことはできないんですね。その権利、資格はないんです。難しくなってるなということはようわかりますけどね。

 

それは人間の弱みですから、弱みってやはりなくさなくちゃあかんでしょうね。

自由になることが戒律です|人間と五戒(9・最終回)に続きます)

 

東京・法話と実践会 2015.06.14(日)

http://www.ustream.tv/recorded/63713487 よりメモしました。

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最近ニュースで見たんですけど、あるところでたくさんの犬が捨てられている、と。これはブリーダーたちが捨てていました。それで私は思い出したんですけど、お釈迦様は動物の売買はやめてくださいと、「仏教徒には」、禁止しています。

お釈迦様が何か仕事をやめてくださいといったら、それは金にならない、という意味なんです。生計はなりたたないんだ、と。麻薬、酒、動物の売買はやめなさい、と。

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