ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論、実験結果

冥想中、思考がないような状態になりました

質問

スマナサーラ先生のご本を読んで、日常生活の冥想というものをやっているんですけれど、そのときに、思考のない状態になりました。

自分が、自分じゃないものを見つめているということに入ることがあります。

長続きはしないんですが、そういうのはいい状態なんでしょうか。それとも悪い状態なんでしょうか?」

 

回答(スマナサーラ長老)

 どんなふうに冥想したのかわからないので、ちょっと答えられません。

(問題なのは)結果ではなくて。

結果というのはあなたの判断でしょう。結果というのはどうでもいいんです。

それに至った方法が問題です。

方法によって、結果が得られますから。何をやったのかと。

 

質問者

「日常、たとえば掃除機で掃除するとか、それを実況中継していると、自分の心が、自分を見ているような感覚で、思考がないような状態に感じて、そういうのはいいんでしょうか?」

 

(回答) 

いい・悪いというのはあなたの自我であって、執着しないでやってみてください。

サッサと評価してもらって、ハンコを押してもらいたいという気持ちですよ。

脳に能力がないんだから、新たな能力を作らなくちゃいけないんですね。

だから、脳がしっかりと開発するまでは、やらなくてはいけないんですよ。

 

ふつうの人間でも、たまたま野球をやって、ヒットを打つことはできますよ。

だからと言ってプロになれませんからね。

プロの投手が投げたボールですが、一般人がバッドを振ったところで、当たったということはあり得る。

でもそれはどうったことない。

 

そういうことで、冥想をやってみてください。

いろいろ脳が向上していきますから、その状態で喜んだり、これは何なのかと止まったりすることは、後退することなんですね。

後退はちょっとやめてください。

後退も、「これからこうなるぞ」もダメなんです。

そこはちょっと気をつけてほしい。

後退したら、そこでストップになっちゃうんです。

「ああ、そうかい」と次へ行く。

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<東京法話と実践会 2016.03.13

http://www.ustream.tv/recorded/84412689

22:00~より書きました。>

 

目次3‐ヴィッパッサナー冥想/慈悲の冥想

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