ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論、実験結果

感情の起伏が激しいのをなんとかしたいのですが…

 質問「自分の感情の起伏が激しくて、どうにかしたいのですが?」

回答(スマナサーラ長老)

生きているものは誰でも感情で生きています。それがまずいので理性で生きてみようかなと頑張っています。

微生物、動物、人間、生きているものはすべて感情で生きています。物事を正しく判断して生きているわけじゃないんです。だけど、人間なのに感情で生きているというのはすごくかっこ悪いんですよ。だって動物と同じですからね。怒りやら欲やら嫉妬やら憎しみやら、好き嫌いやら、ね。

 

とは言っても感情を抑えて理性で生きるというのは簡単なことじゃないんです。修行しないと。訓練しないと。

だからそのために私たちは勉強する、いろいろな知識人の話を聞いてみる、経験のある人々に相談してみる、そうやってすぐ判断しないんですね。どうすればいいでしょうかと周りに聞いてみたりね。そう頑張ってはいるんです。

だからそういう風に頑張ってみてください。でもすぐ瞬時に一日にして直るわけじゃないんですね。

 

理性で生きてみようとする。「理性で生きる」というと、なんか訳が分からないんですね。理性って何かさっぱりわからないでしょう。

 

ひとつ裏技を教えます。

何か言う前に、なにかしゃべる前に、何かやる前に、「これでいいのか?」と、一歩下がってみてください。言いたくなったら言うんじゃないんです。しゃべりたくなったら、一歩下がってください。「これって言っていいのか?」と。

 

何かやりたくなった。すぐやるんじゃなくて、一歩下がって「ほんとにこれやっていいのかい?」と、ちょっと自分に聞いてみる。

 

その方法で、どんどん理性が割り込んでくると思います。そこがスタートポイント。

 

でもそこで「これでいいや」と決めちゃったことが悪いかもしれませんよ。それからさらに勉強しなくちゃですね。

一歩下がって「これでいいのかい?」と自分に聞いてみて、「いい、やります」とやってみたらすごいマズイ結果になったりする場合もありますね。それは判断がよくないということになるんですね。

 

ですから次のステップ。正しく判断する方法ですね。それにも裏技があるんですね。「みんな幸せになるのか?」という基準で判断するんです。

 

この2ステップをしっかり覚えておいてください。

第1ステップは、「これでいいのか?」と自問自答する。

第2ステップは、「これでみんな幸せになる?」と自問自答する。「みんな」ですよ。「私」だけでも「相手」だけでもなくてね。

これだけです。

 

このいたって簡単な裏技を使って人生を改良してみてください。(おわり)

 

β関西活動報告 : '13 9/23 関西定例瞑想会@マーヤーデーヴィー精舎

Youtubeで2:20~10:00頃よりメモしました。

f:id:thierrybuddhist:20141111111016j:plain
関連記事