ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

アベノミクスは苦しみの経済。それを捨て去って、私たちはエシカル経済へ歩き出す

質問「真理を発見した人がいなかったら、俗世間も繁栄しないという意味はどういうことですか?」

 

回答(スマナサーラ長老)

真理が無ければ、みんな憎しみ合ったり食い争ったりするだけでしょ。現代経済と同じです。弱いものはみんな食われてしまうし、何の成長も無いでしょう。成長っていうのは全体的に幸せになることでしょ。

 

一番いい例っていうのはアベノミクスなんですね。

私は今(2013年9月23日)気持ち悪くて。「国民が苦しむことが経済成長である」ということを、見事にごまかして言うんですね。「減税します」とかね。みんなバカみたく「ありがたい」というけれど、減税の対象は大企業や大金持ちだけなんです。私たちから取るだけ。消費税が上がりますから。それなのにみんな喜んでいるんだからね。ぼろもうけしている大企業が税金払って何が悪いんですか。そちらは減税してあげて、大根買おうと思ったら首を絞められる、と。

 

これでは経済成長しないし、バブルみたいな恐ろしい時代が現れる可能性があります。どんどん不動産の値段が上がっているんですね。有り難いんですかね、それ。一般の人に土地も家も買えなくなるだけでしょう。金がある人々は買いまくったりして、待っているんですね。ものすごく値段が上がるまで。例えば、3000万円で不動産を買って、これが一億円になるまで待っているんですね。

 

デフレ、デフレといっても、デフレで困るのは大企業だけで、それでも本当はそんなに困っていないんです。100円の品物を3000円で売っていたんだから。デフレでは3000円では売れなくなっちゃって、やっぱり2000円にしているだけなんですよ。ぜんぜん赤字になっていないんです。

 

人びとの幸せっていう目で見てみると、現代経済はおかしいんです。全然豊かにならないんです。

 

昔オリンピックを開催した所が、今は当時の建物を維持できない。東京ならそういうことはないと思いますが。東京都はもともと金持ちだから。不公平に金持ちでしょ、東京都は。まあ(それはともかく)。

 

そういうちょっとしたごまかしで経済成長と言うのはホントですかね? 雰囲気で株が上がっていいんですかね。

真理を知っている人っていうのは生命に優しいということなんですね。平等にみんなの幸せを考える。今まで、損得の生き方でしょ。皆に慈しみを持って考える場合は倫理観で考えるんですね。倫理(エシカル*1の経済だったら退化しません。損得の経済は退化して壊れてしまいますね。

 

損得の経済は怒りで、欲でやっていて、残酷な気持ちでね。相手のことは気にしない。

理経済は、相手のことも心配するんです。売れればいいっていう話じゃないんです。買った人は幸せになるのか、と。損してないのか、ということを心配するんです。買った人を破壊したら次に買ってもらえないでしょう(笑)

 

そういうことで、真理を知っている人がいるならば、最低、文句くらい言っておきますからね、社会に対して。抗議活動しますよ。

お釈迦様がやったことも同じことだからね。「あんたがた、人を殺して、隣の国まで占領して、家族も皆殺しにして、豊かになるって何やこれは」と。「すべて捨てますよ、社会を。金を一円も使わないことにします。見ていなさい」と、お釈迦様は究極の幸せを手に入れたんです。それで、国王やお金持ちが、お釈迦様のところへ行って、「お願いします。どうか教えてちょうだい」と、そういうことになるんです。

 

それでお釈迦様が、「恐ろしいことをせずに、正しく政治経済をやってください。正しい方法はこれです」と教えるんです。

お釈迦様が教えたとおりに完璧にやる国っていうのは無いんですけど、インドは過去ほんのわずかな期間、ブッダの教え通りにやってみたんですね。アショーカ帝王の時代に。その時期だけですね、インドのゴールデン・リーダーっていうのは。今でもインドで誇りになるものは何かと言うと、すべてアショーカ帝王の時代のものなんです。その帝王だけ、経典に沿って政治をやってみたんです。アショーカ帝王は初めはとんでもなく恐ろしい王でしたけど。

 

まずは、戦争が無いんですね、仏教の考えが割り込むと。必死になるのは戦争のためじゃなくて、どうやって仲良くするのか、ということになるんですね。国境と言うのは無くなるんですね。

アショーカ帝王の時代は、スリランカはインドと別の国ではなかったんです。インドに支配されていたわけではないんだけど、帝王がそこの人だからどうか教えて下さいと。そうなればインドとスリランカは自由に行ったり来たりしていました。国境なしで。その後はまた国境が現れてきて別の国になっちゃって、また戦争したりトラブルが起きたり。

 

真理を知ったブッダの言うとおりにやるならば、地球から国境は消えますよ。ほかの哲学者、宗教家の考えにはそういうことはないんです。すべて自我を肯定する考えですから。

 

昨日、冗談でコーランをあけて読んでみました。恐ろしい怒り憎しみしか書いていないんですね。情けない限りですね。自分を宣伝することしか書いていない。

一方で仏教経典をちょこっと開けてみたら、どういう教えですか? すぐに私の短所を教えてくれて直してくれる。脅しはないんです。

時々私はそうやって聖書を開けて、一章読んでみたりします。経典もどこか無作為に少しだけ読んでみたりします。経典は、どこを読んでも、ものすごく役に立つ言葉です。自分の人格をさらに向上させなくちゃいけないと勇気を与える言葉です、ブッダの言葉の場合。

 

そういうことで、世の中には真理を知っている人が必要なんですよ。経済の問題だけじゃないんです。

獣的な生き方でしょう。ケンカしたらケンカがどんどんエスカレートする。これ以上ケンカできないところまで行くんです。ケンカする相手を殺して、ケンカ相手がいなくなるまでやるんですね。それでいいんですか? 自己管理できない世界で。どうやって管理するんでしょうか。心の法則を知っている人が必要でしょう。

 

β関西活動報告 : '13 9/23 関西定例瞑想会@マーヤーデーヴィー精舎 Youtube上で47:20~1:05:20頃よりメモしました。

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*1:

社会問題や社会責任を考えた上での倫理的(エシカル)経済活動・消費者をエシカル・コンシューマという。アベノミクスに代表される弱肉強食経済とは一線を画す。参考:「エシカル」 - 時代を読む新語辞典 - ビジネスABC 

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