2021年6月の第1週に配信されたスマナサーラ長老のYouTube法話は、この2つでした。
人生の大目標とは?/人格者・智慧ある識者の条件/携帯の着信音が怖い・他 スマナサーラ長老の初期仏教Q&A|ブッダの智慧で答えます(03 Jun 2021 ゴータミー精舎からライブ配信)
Self discipline 自分を育てる様々な方法――増支部四集「第一の忍耐経」を読む|スマナサーラ長老のパーリ経典解説(06 Jun 2021 ゴータミー精舎からライブ配信)
日本テーラワーダ仏教協会の機関紙パティパダーに「YouTube法話ガイド」を寄稿しているのですが、毎回、一ヶ月分の法話について振り返り記事を書いています。
が、一ヶ月を振り返ると、「月の初めの方はどんな法話があったっけ…?」という状態になることも。
それで今回、このブログに記録を書いておこうと思い立ち、こうして記事を書き始めました。
上記に挙げた最初の法話にあった、携帯の着信音の相談は秀逸でしたよね。
ほんそれです。着信音の優先順位が高すぎると思います。
携帯の着信と聞いて思い出すのは、母が手術した時のことです。
術後に執刀医から切り取った部分を見せてもらいながら、父と私で説明を受けていたら、父の着信音が鳴りました。
父はその着信に出て、手術の説明中なのに携帯を耳に当てて歩いて行ってしまったんです。
たぶん、父もテンパっていたため優先順位がよくわからなくなったのかとは思いますが、あの時は唖然としました。
同じ法話中の、最後の質疑応答も面白かったです。
「上司が、お釈迦様の誕生、成道、涅槃が全部同じ日だというのが胡散臭いと、仏教そのものを疑っている」というような内容でしたね。
スマナサーラ長老の答えは、「経典には正確な日付の記載はない」ということでした。
なので、疑わしいといえばそりゃそうだよね、ということですね。
そういう伝説的な話と、仏教の真理は分けて考える必要があるんですね。
真理だけを純粋に継承してこられたらいいのですが、伝説的な要素を盛り込まないで2600年を経て今に伝えられたかどうか。
祭りとして文化に取り込むことで、仏教伝統が受け継がれてきて、教え(真理)もセットで生き残ってきたということでしょうか。
上記2つ目の動画は、経典解説でした。
「お釈迦さまが様々な「自己制御」の方法(paṭipadā、パティパダー)を示した増支部経典を読み解きます。」(解説より)
パティパダーを「道」と訳すのは有名ですが、「生き方」という訳し方もあるそうです。
パーリ語で物理的な道路は「マッガ」というそうで、こちらは「生き方」という意味はないとのことです。
そして一番最後に新刊紹介を試みたけれど画面に映らなかった新刊は、これでしょうか。
逆に気になって調べてしまいました。
次回、「6月2週目の法話まとめ」に続く!