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ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

ひとり息子が出家したいと言っています(中編)

説法めも 家族・友人・ペット

 ひとり息子が出家したいと言っています(前編)より続きます)

 

(息子さんが出家することが)わたしは良いとも悪いともわかりません。わたしとしてもね。

性格的に欲が少ない人は、苦しいんですよ、この欲の世界で生きることは。やっぱり人間っていうのは、どこかで人生を成功しましたっていうのが必要でしょうしね。理想的には。それは会社を作って結婚するのが人生の目的で、たったそれだけだよとは言えないでしょう。それだけやっている人間は役に立ちませんでしょう。別な道を歩んだ人のおかげで生きているんですね。

 

科学者にしても、なんか別なことをやったりしてね。哲学者もそういうこと。彼らからわれわれは学んで、はっきり言えばなんて言いますかね、変人たちですね。変人たちのおかげで世の中が成り立っているんです。誰でもやっているワンパターンで生きると、それだけで社会は成長しないんですね。何とか仕事して、結婚して、家族を養っていくんだと。何とか仕事してって言ったっても、新たな仕事を作らないとね。「こんなことやりましょう、あんなことやりましょう」と、そこは変人なんですね。変なことを考えているんだから。考えて、そこが会社になったり商売になったりもする。

 

相当変人でしょう、水を売ろうと思ったのは。でもみんな今では水を買って飲んで言うでしょう。常識的な人間なら、「あんた、水なんか売れるわけないでしょう。頭がどうかしていますよ」と言うでしょう。しかし、変なことを考える誰かがそれを売ってみたところで、やがてどんな国でも、水をタダで飲めるくせに、買って飲むんですね。

 

水道の水よりはペットボトルの水が安全だという保障は、どこにもないんです。それも、研究レポートを読んだことがあるんです。研究レポートを書いた人が、かなり調べて調べて、結論を出しています。「水道の水を飲みなさい」と。「体のことを気にするならば、健康のことを気にするならば、水道の水を飲みなさい」

 

そのレポートには、世界にあるミネラルウォーターをほとんどサンプルをとって調べて、それで、絶対飲むなと言ういくつかのメーカーもあります。危険だと。

それでもね、誰か変人が水を売ることを考えて、それで世界的な商売になっていて。

 

だから、やっぱり世の中っていうのは、誰でもやっていることをやってくださいというのは、あまり期待できない人間に言ってください。この人には何か才能がありそう、何か能力がありそう、何かやってくれそう、という人には、その道で善いことをやれるように、自由にするっていうことも必要ですよ。

 

だからわたしには、何も言えません。出家することがいいとも、悪いとも。現実的な問題として考えなくてはいけないんですね。出家して大物になったならば、これはすごいことだと思いますよ。しかしそうならなかったらどうしましょうかと。じゃあ、在家でどうでしょうかと。普通の生活をしても大物にはなりっこないでしょう。結局はそんなもんだということで終わっちゃうんですね。

 

やっぱり人生は一回しかないし、歳は消えていくし、あれやこれやと試す時間はあまりないんですね。十年間これをやってみて、だめだったら別の道に行くぞと、そんなに時間はないんですね。

 

若いときはあまり勉強する気持ちにならなかったけど、大人になって勉強したくなりました。では医学部にこれから入りますよと。入ったんだけど勉強が難しくて法学部に入り直しましたと、そんな暇がある? ないでしょう。もう四十歳になっているんだから。それなのにまだ学生の身分で。

わたしたちにはそんなに時間がない。人生は早く変化していきますからね。考えるのはいいんだけど、いつでも「長所は? 短所は? 自分の能力は?」とそこはいろいろプランを作ってみるんですね。A、B、Cプランと。それでひとつ実行すればいいしね。

ひとり息子が出家したいと言っています(後編) に続きます)  

 

関西定例冥想会 2010.04.04

http://www.voiceblog.jp/sandarepo/1100348.html よりメモしました。

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