ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論、実験結果

プレッシャーで体調不良(1)|こころが作る病気

質問

「仕事で電車の運転手をしているんですが、ここ数年、『安全、安全』といわれ重圧を感じています。職場の体調検査ですごく調べられるんですよ。

それで、プレッシャーをすごく感じるタイプなんで、検査のときに血圧が高くなってしまうことがあります。

こういうことをどうにかしたいと思い仏教をはじめたが、実践していけば解決されますか?」

 

回答(スマナサーラ長老)

 

まぁ、解決されますよ。精神的な問題を解決していくのが仏教の仕事ですからね、それはしっかりやります。

 

とにかく、慈悲の冥想を毎日やったほうがいいと思いますね。これも、楽しくやらなくちゃいけないんですね。プレッシャーを感じるんじゃなくて、いいことをやっている気持ちでね。すごく楽しく、自分で喜びを感じながらね。自分がいい思考で、いい考えで、清らかな考えで生きている人間だと、自分自身を慰めながら、慈悲の冥想をできるだけたくさんやったほうがいいと思いますね。

これで、周りからかかってくるプレッシャーというのがなくなるんですね。慈悲の冥想をやっていくとなんとなく人間として自信がついてきて、自分と他人との間にある壁がね、消えてしまうんです。

そこまで頑張ってください。

 

それともう一つ、自分を管理している方々はあれやこれやと言うでしょう。自分がいつでもいろんなことを言われるでしょうと、プレッシャーを感じる気持ちで聞いている。それはどういうことかというと、相手に対して慈しみが欠けているんです。もしかするとあなたは、上司を嫌な奴だと思っているんでしょうね。そういうことで、相手に対して自分が敵意を持っているんですね。それがとっても危ないんです。

 

上司は上司で、あなたはあなたで、それぞれ責任があるんだから、自分を管理している上司の方々にも慈しみを感じなければいけないんですね。兄弟だと。年上の兄弟だと。その気持ちがあれば、文句を言いたかったら言えるんですよ。上司に対して文句を言うとき、敵意があるとダメなんですよ。うまくいかないんです。かえって自分の首が飛ぶ可能性があるんです。

兄弟だったらね、「このやろう」と言っても時間がたてばケロッと忘れちゃいますからね。

そうやってみんなに対して兄弟意識が出てくるまで慈悲の冥想をしてみてください。それでひとつ解決します。だいたい二週間くらいやってみたら、だいぶ変わってくるなと思います。

 

それは人間関係のことで、体の健康状態も改善されると思います。別に病気ではないしね、精神的なことで体がやられているだけでしょう。それはなくなると思いますよ。その年で高血圧というのはちょっとおかしいしね。それは自分のこころで作っている病気なんですね。だからこころを慰めてあげれば、こころに安らぎを与えれば、その病気はなくなりますね。

プレッシャーで体調不良(2)|Happiness!! に続きます)

 

 

関西定例冥想会 2010.06.27

http://www.voiceblog.jp/sandarepo/1157700.html よりメモしました。

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