ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

物惜しみの性格とは?(9・最終回)

前回

権利がなくなる楽しみ - 物惜しみの性格とは?(8)

 

貯めることで暗くなる。

人間はそれでも貯めちゃう。それで使う技を学ぶということです。捨てることで幸せになる。でも存在欲がある限りは、それは理解できない。捨てることで幸せになりっこないやと思っているんです。儲かったほうが幸せでしょう。でも、わかってない。儲かっても幸せにならないんだから。使わなきゃ。

 

だから結局、捨てることに幸福あり、というブッダの真理は変わらなくなっちゃうんです。

 

その真理の立場からは、捨てまくらなくちゃあかんです。

俗世間の立場では、いつでも道徳が入っている。道徳を守りなさいと。

ブッダの世界になったら、道徳はないんです。ガイドラインは。かたっぱしからやりなさいと。

 

だから、ブッダの無執着の世界は、とにかく捨てて、捨てるということになります。

「これだけはちょっとありがたいから置いておく」ではダメですね。

 

おもしろいですよ。仏道になってくると、道徳がないんです。

俗世間になってくると、ちゃんと倫理・道徳があって、幸せにならなくちゃあかんですね。

 

俗世間のレベルで、何も持たずに幸せになりましょう、と言ったら貧乏になるだけです(笑)。

なにもやれません。誰も助けてくれません。「おまえバカや。なんで全部捨てたんですか。いまさら助けてくれ言うな」と。

俗世間ではいつでも道徳、倫理の中でやらなくちゃ。自分の家をあげてもいいんですよ。しかし、どんな組織に、どんな目的であげるのかと、そこに倫理道徳が必要なんです。

 

仏道になってくるとそうじゃないんです。

全財産を捨てる人が、それから解脱を目指しているんだから。捨てたものに、また戻ることはしません。その場合、もっと高いところを考えているんですね。すべて捨てて、何も物を持たない出家生活をするぞと。

 

何も持たない出家生活をするけれど、その人にまだ執着が残っているんだよと。その執着を捨てていかなくちゃいけないんです。

 

そういうふうに道が現れてきます。

われわれは、貯める癖は誰にでもあります。注意してもしなくても、みんな貯めちゃいます。貯めるものと貯まるもの、両方ありますから、講演の録画で聴いてください。*1

貯めるもの、貯まるもの。貯まるものは最悪に悪い。貯めるものは使い方によって、よい場合もあります。よかれと思ってためるんですね。

貯まるものには、よかれというのがないんですね。そこを区別する。

 

そういうことで頑張ってみてください。

質問から勝手にずれてしまいましたけどね。仏教の話ですから、いろいろ勉強になったところがあったと思います。

(おわり)

最初から読む:貯めることで暗くなる - 物惜しみの性格とは?(1)

 

 

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