ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

過去の記憶がぶり返して自分を苛む

質問

「過去を日常的に振り返ってしまいます。それにとらわれてしまう自分がいます。そういうものは冥想するしかないんでしょうか?」

 

回答(スマナサーラ長老)

 

いや、冥想するまで待たないでください。

早く無くしてください。そんなに難しくありません。

 

例えば過去は失敗しました。だからあなたは今も失敗する?

そこは「過去は失敗したけれど、今度は失敗しない」と思えば話は終わりでしょう。

 

質問者

「それが、こころの中でぶり返して来るんです」

 

スマナサーラ長老 

癖になっているから、何回も繰り返し思い出すかも。いくら繰り返しても、また「過去は失敗したけれど、今度は失敗しない」と直していけばいいんです。

冥想をしなくちゃ治らないと思い込むのは、気が弱いということです。

「そうだ、確かに過去にわたしはものすごい失敗をしましたが、もうやりません。今回は失敗しません。どうしてかというと、過去に失敗したからもう同じ間違いはやりません」とアプローチを変えてください。

 

症状によりますから、何回薬を飲めばいいかという問題は出てきますよ。過去に引っかかるということは病気なんですね。病気のレベルに合わせて治療の回数が決まります。軽いなら一回の治療でオーケー。それほど軽くないなら、二回三回と繰り返さなければいけない。しかし、一生(この)治療のために薬を飲むのだけはやめてください。

 

自分が過去に引っ張られる回数をチェックして、だから今回は失敗しないと決めればいいんです。

今回失敗しないために過去の失敗を使うんです。

 

日本語でも「過去の経験を生かす」と言っているでしょう。過去の経験を生かすとは、全てが正しい経験だからじゃないでしょう。過去の経験はハチャメチャです。よく考えると成功したことがないくらい、わたしの場合でもハチャメチャです。そうだからこそ、今に生かすんです。

 

そんなに難しくありません。頑張ってください。

(終わり)

 

初期仏教月例講演会「仏教の怪談」 スマナサーラ長老 2018年9月9日の質疑応答部分よりメモしました。

スマナサーラ長老の仏教法話(@jtba_talk)/2018年09月09日 - Twilog

 

 

過去に悩まず、未来に期待せず、現在を生きる