ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論、実験結果

弱肉強食をやめる道|ウェーサーカ祭2015関西(6)

存在というのは、死によって成り立っている|ウェーサーカ祭2015関西(5)より続きます)

だから、希望・期待なく生きるためには、自我が邪魔なんですね。自我が希望・期待するんですね。

 

そういうことをわれわれは実験して研究しなくちゃいけないもので、祈ってもダメなんです。

そういうすごいことをお釈迦様は教えたんです。

世界は平和を期待するならば、神を信仰することは差別なんですよ。だって、神を信仰する人は救われて、神を信仰していない人は救われませんから。

ユダヤ教では、「われわれだけが神の選民である」と。他の大陸に人間がいると知らなかったんですね。ヒンドゥー教はカースト四つを神様が作った。だから、奴隷は永久的に奴隷でいなくてはいけない。商人は永久的に商人。では、皆さんはどんなカーストですかね? どれにも入らないでしょ。神様が知らないうちに生まれているんだから(笑)

どれも差別でしょ。

 

お釈迦様は、インドに生まれたことが不思議だと思いますよ。インドに合わない、仏教は。

薬はどんな人間が飲んでも、病気が治りますね。この薬は白人にしか聞きません、とかありますかね? この薬には黒人には効きますが、白人には効かない、とか。

日本の医学は差別主義ですよ。「日本人の体質には合いません」とか、あんなのは嘘ですよ。非科学的です。ただ薬の効き目を減らすだけ、商売的に。効き目を減らして値段を倍にする。一錠飲んで効く薬を、何錠も飲まなければあかんですね。その上補助薬も出す。

 

そんなことをしないで正直に、「お医者さんには5,000円、薬代は200円」と言えばいいんです。たとえば、わたしを診たのは二分だけかも知れませんよ。それでもわたしは「ありがとうございます」と5,000円払います。しかし、実際の請求書は、薬代は5,000円で、医者には500円です。あまりにも残酷じゃないんですか? 

わたしは一回手術して、それは失敗しましたけど、二十万か三十万円払いましたけど、明細を見たんですね。見たら、病院のお金やらベッドのお金やらで、手術したお医者さんには二万円以下なんですね。二万円のバイトだからいい加減に切ったんだと分かりましたよ(笑)

なんで執刀したお医者さんに十万円上げないんですかね。

 

それは置いておいて、国際的に考えると、薬は体の大きさによって量は変わりますけど、誰が使っても効き目があります。

 

それと同じで、人類だけじゃなくどんな生命でもこのやり方でやれば幸福になります。だから慈しみを教えたんですよ。生命と言うのは協力することで成り立っています。

 

この体の中にも、二十キロくらいいろんな微生物たちが腸の中に住んでいるみたいですね。わたしも痩せたいのになかなか痩せないのはあの連中のせいなんです(笑) 体重が減らないんですね。これはわたしのせいじゃないんだと。微生物のせいだとしていますけどね。口の中から足の先まであの微生物たちが元気で生きていなかったら、どうなるんですか? 死にますよ。食べ物も消化できなくなります。悪いものを体の外に出せなくなりますね。細胞の中にもミトコンドリアという生命体が入っているんだから。

 

そういうわけで命っていうのは協力体制で成り立っている。だから、あなた幸せになってください、というのは当たり前の言葉なんです。そう言ったとたん、わたしはわたしの生命エネルギーをチャージしたことになります。ゴキブリに「元気で外にいてくれない?」と言えば、ゴキブリは本当に外へ行くんです。わたしはそういうふうにいろいろ実験しています。

 

元気でいてね、という気持ちが素直に生まれると、動物たちや虫たちでも、わたし達のことを敵だと思わないんですね。だからそこに美しい世界があります。殺し合いじゃなくて助け合う世界。それは生きる秘訣であって、われわれはいつでも生命エネルギーをチャージしなければあかんですよ。怒り・嫉妬・憎しみでは、エネルギーが漏電してしまうんですね。

 

だからお釈迦様だけ、このチャージする方法を教えたんですね。キリスト教でも「愛」という言葉がありますけど、神が汝らを愛したんだから、神を愛しなさいと言う。神をまず愛する、イエス様を愛する者は神を愛する。そういうふうに仲間に対しては三番目になっているんですね。しかし、神を非難する人々は地獄へ落とす。落とすのは神だから、神って恐ろしいでしょう。だから神を恐れるという言葉を使っているんですね。仏教ではお釈迦様は父親です。ちょびっと怖いんだけど、父親だからね。こちらのことを心配しているんだからちょっと厳しく言っているだけ。幸福になってほしいと思うから厳しいだけ。だからわれわれにもお釈迦様は父親だという気持ちが入るんですね。

 

そういうわけで、科学者にも発見できなかった心の法則を、お釈迦様が見つけたんですね。だからお釈迦様が幸福の道を開いたんですね。お釈迦様が人間に平和で安穏で仲良く生きる道を教えました。

世界は弱肉強食をやめたければ、殺し合いをやめたければ、お互いどんな生命も友達だと、お互いが協力し合って成り立つんだと、そういうふうに美しい世界を作って生きたければ、ブッダの教えを聞くことなんですよ。

 

ブッダはダンマ(教え)とヴィナヤ(実践)です|ウェーサーカ祭2015関西(7・最終回)に続きます)  

ウェーサーカ祭2015.05.03 関西

https://www.youtube.com/watch?v=tw5vbsvdEAc よりメモしました。

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関連エントリ:幸福に生きたいと思う人は、すべての生命に対しても同じことを願う。すると自然にすべてが成り立つ。

自我っていうのは、瞬間に消えてくれる幻覚ではありません。なぜならば、ずーっと人生は自我という幻覚によって築いているんですよ。だから自我がなくなると大変だと勘違いします。本当は逆です。

自我があるから大変で、苦しんでいる、失敗している、人殺しが起きている。

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