<前回 ラジオを聴きながら寝るのは良くないですか?(前編)>
その中でも、歌詞はバカバカしくてもメロディがいいものもありますね。
いくつか日本の古い歌もありますね。「どこか遠くへ行きたい」とかね。内容はどうでもいいんですけど、メロディがなんか惹かれちゃいますね。あれも寂しいからどっか行きたいとね。勝手に行けばいいんですけど(笑)。今いるところで幸せを感じなくちゃあかんのにね(笑)。
だから内容とメロディがあわないんですね。
そんな感じでね、メロディがいいものがあるし、これは個人の意見だから。
歌詞ではなくメロディがいいものもあるし、歌詞がメロディに勝つ歌もあるし。
自分の国の歌を聴く場合は全部、メロディではなくて歌詞なんですね。
すごいことを言うんですね。仏教文化だから、泣き崩れて終わりというわけではないんです。別れる歌も、欲の世界(俗世間)だからありますけど、別れた人も本当に幸せでいてほしいということを入れているんですね。
別れた人がみじんも苦しんで欲しくない。あなたといられて楽しかった。これからもそういうふうにいてほしい、という感じなんですね。
そうなってくると、歌詞が「もう一度あなたに会いたい!」という邪道的な感じじゃないんです。
そういうふうな素晴らしい歌詞もあるし。
仏教徒として、お釈迦様の立場ではなくて、仏教徒としての立場はそんな立場なんです。
次に質問の後半はね、寝るときにラジオをつけるというのは、ラジオをつけてそれを聴いているならば寝られないでしょう。
それならば、聴いていない、ということになっちゃうんですね。
夜にラジオというのはものすごくつまらないしね。
勉強するのにラジオを聴くというのなら、ものすごくかっこいいんですが。
寝付くまで聴いているというのは、聴いていないんですね、結局は。
だから聴いていないんだけど、音が脳に入って、ものすごく混乱させるんです。
混乱させちゃって、クタクタに疲れさせちゃって、いてもたってもいられないんだから、脳が寝るしかない、と決めちゃう。
難しい本でも同じことです。
わたしが聞きたいのは、「なんで慈悲の冥想をしないのか。布団に入って」と。
わたしが寝る時間は短いんですけど、いろんな工夫をしますよ。
まず、本を読む。
夜に本を読んでいると内容がわかってきますね。内容がわかってくると、くだらないことばっかし、ダラダラダラダラとこいつらは、とかね(笑)。英語でしか読まないんだけどね。
最近は英語の間違えも出てきて。
勝手にわたしのほうで訂正するんです。こういうふうに書くべきではないかと。それをやっているとつまらないから、ものすごく眠くなってくる。
眠くなってきて、本を置いてスタンドの明かりを消したとたん、パッチリ瞼が開く(笑)。
それで慈悲の冥想をするんです。
慈悲の冥想をすると、短い時間でも、体は十分休みを取っています。
ですからみなさんも、寝る前は慈悲の冥想をした方がいいと思います。
(終わり)
<「手放すことが生きること」スマナサーラ長老との対話(2012年12月09日)
https://www.youtube.com/watch?v=xL37dMGnF9E を聞いて書きました。>
《お知らせ》
11月3日(本日!)、東京のゴータミー精舎でカティナ衣法要が行われます。
詳細外部サイト:ゴータミー精舎『カティナ衣法要』雨安居明けお布施式
カティナ衣法要についてスマナサーラ長老の解説:
外部サイト・仏教徒が衣を布施する大法要
自分が持っているのはこういうタイプ。