ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論、実験結果

タイムマシンは作れるのか

タイムマシンは作れるのか?

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”時間は戻すことはできないが、物質の変化を元に戻すことは可能なのではないか。その意味での「タイムマシン」なら、もしかして?” という話をここ↓で聞いた。

 

【音声配信】NECSquare「第3回量子がわかれば世界が分かる!世界一やさしい量子力学講座」大関真之さん|TBSラジオAM954+FM90.5~聞けば、見えてくる~

 

今週のテーマは【 ドラえもんと「量子」の世界 】ということで、ドラえもんの道具「タイムマシン」の話が出てきた。

 

物質の変化を元に戻すこと、というのは、修復や復元するという意味だそうだ。

たとえば、化石の発掘調査。これも地中でバラバラになったものを掘り出して元に戻す。

 

それと同じ考え方で、いま空間を飛び交っている光の粒を回収して、分析することで、光がやって来た距離がわかり、その距離から光が元いた場所がわかるのではないかという。

光りが持つ情報から、過去を推測することが可能なのでは?と。

 

パズルを解くように光の粒を復元することで、過去にどんなことがあったか映像として観ることができるようになるのではないか、という話だったが……。

 

もし過去を見ることが実現したら、輪廻転生の ”科学的” 証明ができるかもしれない。

 

でも、これもあれかな。大きな落とし穴があるからそれにはまり込んでしまって、「調べたけど輪廻はナシ」「輪廻はあったけど一回転生するだけ」みたいな結論に至る可能性がある。もし光の粒のパズルが解けたとしても。

 

大きな落とし穴というのは、神通で過去を観るときに、各人の能力差によってどのくらい遡れるか違ってきてしまうことから、達する結論に違いが生じることだ。長部経典第一のエピソードでは、その落とし穴に落ちた禅定の達人たちが邪見に陥ってしまう例が出てくる。

そんなふうに、光の粒のパズルが映し出した世界で相当量の過去を遡れないと、”科学的に” 邪見にはまり込んでしまうかも。

 

科学的であっても、禅定的であっても、六根の情報は、それはそれで受け止めるだけにしておいたほうがよさそうだ。

 

Charaも冒頭の曲で「タイムマシーンは来ない。時間は戻らない」と歌っている。

みなさまどうぞ善い一日を。