質問
「今日のお話で、よい運転手であれということがあったんですけど、*1
わたしの場合は過去にとらわれてしまいます。
過去の失敗とか嫌な記憶を思い出してしまいます。それでかえって感情の起伏が激しくなって周りの人にあたったりしてしまいます」
回答(スマナサーラ長老)
“あなたの場合は”、「さらに失敗したい」という気持ちで生きているんですね。
失敗が好きだと。
だから自分がろくでもない人間だと、自分で決めているんですよ。
過去にとらわれちゃって抜けられなくなるんですね。
過去は終わっちゃったんだから、今の一分でどう生きるのかとチェックしてください。
一分にしてください。
この一分で、明るく幸せに生きてやると。
一分だけだと。そこを修行として訓練してみてください。
それで過去の邪魔がはがれてしまいます。
今の時間で楽しくいればいいでしょう。
よけいな計画はいらんでしょう。
過去はどうでもいいでしょう。
今笑うことに、あなたの過去はどうでもいいでしょう。
今楽しいと思うことに。
楽しく思えないのはなぜか。
「二十年前に、わたしは人に殴られたことがありますから」「二十五年前にお父さんにぶたれたことがあるから、人生で笑えませんよ」と、そのような話でしょう。
でも癖になってなかなか抜けられないんでしょう。
だからそこはこういうやり方で、破ってください。
今の一分だけで十分じゃない、と瞬間瞬間で生きてみるということにするんです。
これは真理ですよ。
ごまかしではないんです。
自己暗示でもマインドコントロールでも何でもない。
科学知識で事実なんです。
命は瞬間だけです。
次の瞬間は別の命です。
今の一分間を明るく元気で、幸せで安穏で生きていれば、次の瞬間が現れるときも、一応準備ができているんです。明るく生きる、材料ができている。
それで次の瞬間も同じことをやる。
簡単。
より簡単。
で、次の瞬間も、より簡単。
そうなってくると、自然の流れで、幸せで安穏でいられるようになっていく。
そういうふうに頑張ってみてください。
<東京法話と実践会 2016.03.13
http://www.ustream.tv/recorded/84412689
37:00~40:00頃より書きました。>
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