質問
「無常と法則の関係はどういうものですか。」
回答(スマナサーラ長老)
無常とは法則です。
無常とは法則を語っています。「一切は無常であり」は法則です。だから真理は変わりませんよ、と言っているんです。一切は無常だったら、真理は変わらないと言った時点で矛盾でしょう。
無常が法則だから、変わるわけじゃないんですね。
われわれは何か現象をみて無常を発見する。何か現象をみて、無常を発見する。そういうふうに無常は法則であることに納得していくんです。何をとっても、「これは無常」。外の世界を見たらすべて無常です。では体は? 無常です。眼・耳・鼻で物事を知るでしょう。眼・耳・鼻も無常です。見えるもの聞こえるものも無常です。だったら、それらを知った、知った、知った、という気持ちも、無常ですね。それによって「わたし、わたし、わたし」という気持ちも生まれるでしょう。それも無常です。
そういうふうに何か現象を取って、「あ、これが無常です」「これも無常です」と訓練するんです。それで最終的には、無常しかないんだと。無常が「ある」わけじゃないんですけどね、法則だからね。
そこまで行くんです。
(東京法話と実践会 2016.04.24
http://twilog.org/jtba_talk/date-160424/asc)
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