レンズ豆を見るたびに、デリーのビッグバザール(大手スーパー)で2キロ入りのレンズ豆を抱えたスマナサーラ長老の姿を思い出します。
2018年のサンガ主催インド仏跡巡礼でデリーへ戻った際、一行はバサントクンジ(Vasant kunji)のAmbience mall(アンビエンスモール)地下一階のビッグバザールへ寄ったのです。
そのレンズ豆は皮なしのほうでした。
南の人はやっぱり皮なしのレンズ豆なんだな、と思った記憶があります。
北インド料理では緑の皮付きレンズ豆のほうがよく使われていて、ナッツの粉や乳製品でコッテリと仕上げるのですが、南インド料理はそういうものを入れずにあっさりサラサラとした料理が多いと思います。
例えばドーサ(パリパリしたクレープのようなもの。大きい)と一緒に食べるサンバル(南インドのスープ)のような野菜スープにレンズ豆が入っています。
(写真はドーサとサンバル。緑色、白、オレンジ色の付け合わせはそれぞれミント、ココナッツ、マンゴーのチャツネ)
それでスリランカ料理は南インド料理ととても近いので、スマナサーラ長老がオレンジ色のレンズ豆を手にしているのを見て、しっくりくる気がしたのでした。
日本で、長老のお宅を訪ねるスリランカの人へのお土産だったのかも知れません。
アンビエンスモールは高級モールで、しかもバサントクンジというニューデリーで最先端エリアのビッグバザールだったので、オーガニックのレンズ豆もたくさんあったのですが、長老が選んだのはごく普通のレンズ豆でした。
スマナサーラ長老とレンズ豆という組み合わせが、自分の記憶に割と強く残ったのか、インドから一時帰国するときにお土産にとオレンジ色のレンズ豆を買ってゴータミー精舎に行ったこともありました。
まだ2年くらい前のことだと思いますが、コロナが流行する前と今では行動パターンが全く異なってしまったので、ずいぶん昔のことのように感じます。
皮なしレンズ豆はすぐ煮えるので、普段のお味噌汁にひとつまみ入れて柔らかくしても美味しく食べられると思います。
タンパク質もとれますし、夏バテ予防にもいいのではないでしょうか。
南インドコーヒー