ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

死・老い・病気

生命が危機に瀕したときに認識がスローモーションになるのは、どういう理由でしょうか?

質問 「スマナサーラ長老がご病気で倒れたときに、意識がスローモーションになって観察がよくできるというお話がありましたが、わたしも車にひかれそうになりまして、そのときにいろいろなことを考えて、結局ひかれずに済みました。 生命が危機に瀕したとき…

がんの宣告を受けたら

日本テーラワーダ仏教協会 質問&議論BBS で、がんの宣告を受けた方への、スマナサーラ長老の回答が掲載されています。 癌の宣告を受けた - 日本テーラワーダ仏教協会 質問&議論BBS ここでは、がんなど病気に対するアプローチが詳しく解説されています。 も…

死が怖くて、じっとしていられません

質問 「強迫神経症で二十年以上、薬を飲んでいます。 死が恐怖で、変わりゆくものを元に戻そうとして、自分のこころの不安を取り除こうとして、掃除などしてクタクタになるまで動いてしまいます。 死が怖いということや、じっとしていられないことに対して、…

人が《成人》になるためにするべきこと

今日は成人の日ですね。それでは成人になりましょう(笑)。 歳を取っただけで、人間というのは成人にはなれません。 われわれは生まれたときから感情で、わがままで生きています。また凶暴な人々は、他人に迷惑をかけてまで幸せになろうと頑張っていますけ…

病気中の自己観察

《東京法話会2007.03.22 病気中の自己観察 上座仏教教室(千駄ヶ谷区民会館) https://www.youtube.com/watch?v=yqMOj1UxVH を聞いて書きました》 体の調子が悪い場合は、休んでください。堂々と。 「休もうかな。でも、やっぱり仕事に行った方がいいのかな……

食事で気をつけること(10)バランス

前回 食事で気をつけること(9)栄養は仏教的に大きなテーマ なんでも支え合わなければ成り立ちませんだからね。 栄養と言ったっても、物理学的自然法則ですよ。たとえば地球が宇宙に逃げないでしょう。逃げてもいいのに。「気持ち悪いや、この住んでいる人…

食事で気をつけること(9)栄養は仏教的に大きなテーマ

前回 食事で気をつけること(8)落ち着いた楽しみ 食べることで煩悩を作るなよ、こころを汚すなよと。 隣の奥さんが昨日すきやきパーティをやったんだからといって、うちでもやらなくちゃ、というのはやめてください。そこは煩悩でしょう。 すきやきパーテ…

食事で気をつけること(8)落ち着いた楽しみ

前回 食事で気をつけること(7)楽しいから食べている できれば、めんどくさがって食ってみてください。 面倒くさいし、手が汚れるわ、皿を洗わなくちゃいけないわ、食べて口の中に入ったものをみると気持ち悪くなるわ、こんなことをよくやるわと。でも仕方…

食事で気をつけること(7)楽しいから食べている

前回 食事で気をつけること(6)一食で一日走れる わたしはいろいろ自分の体で実験するときには、一食じゃなくて、全く食べる暇がないときもありますね。 そこで今日は食べることができませんでした、とわかるんですね。 食べられなかったのは、忙しかった…

食事で気をつけること(6)一食で一日走れる

前回 食事で気をつけること(5)変な “ 経済学 ” たまに、悲しいんだけど、子供たちをみていると、ちょっとデブというか太り過ぎの子がいるんですね。 可哀想でしょう、子供のころからそんなふうに癖がついたら。 「お前食いすぎでしょう、そんなに食うなよ…

食事で気をつけること(5)変な “ 経済学 ”

前回 食事で気をつけること(4)ガソリンとして 一日一食か三食うんぬんではなく。 一日一食っていうのはお釈迦様が科学的にかんがえているところで、車には燃料タンクがありますね。その大きさはエンジンの能力に合わせているでしょう。小型車は一リットル…

食事で気をつけること(4)ガソリンとして

前回 食事で気をつけること(3)楽しみを追及し過ぎて 人間が集まるときは食べることがメインテーマになっているんですね。 いつでも人間というのは何か食べるものを持って来て、その周りで会議をするんです。 どんな会議でも同じことでしょう。国際会議で…

食事で気をつけること(3)楽しみを追及し過ぎて

前回 食事で気をつけること(2)本当の栄養剤 でも、それともう一つ道があって、生きる為にどうすればいいかと。 それは楽しみということで、人間の肉体があるときだけなんですね。 それで、昔の原始時代にね、 獲物を捕って来ても、食べるだけでは楽しくな…

食事で気をつけること(2)本当の栄養剤

前回 食事で気をつけること(1) 悲しいときでも歌ってごまかすんです。 悲しみはプラス栄養にならないんです。 それは逆栄養になるんだから、命の生命力が奪われる。マイナス栄養になるんです。 だから悲しみは何とかしてごまかす。 たとえば日本で人が死…

食事で気をつけること(1)

質問 「出家の方は、食事は一日一回とのことですが、在家は食事についてどのように気をつけたらいいですか?」 回答(スマナサーラ長老) 食事については、人間と人間が飼っている動物だけ、ちょっと頭がいかれているところがあるんですね。 ちょっとどころ…

こころが栄養に依存する

前回 人間界の栄養とは レギュラーガソリンを入れるか、ハイオクを入れるか。 ディーゼルの場合も、スーパーディーゼルという煙の出ないものもあるんですね。高いんだけどね。 酸っぱいのは体にいいものなんですけど。 酸っぱいのは嫌だ、シロップをかけたほ…

人間界の栄養とは

前回 阿羅漢にとって栄養とは何か 質問者 「たとえば、地獄の生命は苦しみを栄養にして生きています。天界の生命は喜びで生きています。 であるならば、聖者はどのような栄養で生きているのですか?」 回答(スマナサーラ長老) それは、その車がガソリンか…

阿羅漢にとって栄養とは何か

質問 「栄養についてお伺いします。 聖者になった方々は、栄養に対してどうアプローチしていますか?」 回答(スマナサーラ長老) この「栄養」とはこのタイトルだけで授業をしなくちゃいけないくらいのものですけど、ポイントだけ言います。 栄養は二種類あ…

最終回 - 病とこころ(4)

(前回 ダンマパダ第一・二偈 - 病とこころ(3)から続きます) ですから、真理を科学的にみるとそういう話になりますね。 こころが物質を維持管理している。だからわたしたちは幸福になりたければ、自分の思考パターンを直すんです。正すんですよ。人間な…

ダンマパダ第一・二偈 - 病とこころ(3)

(前回 こころが全部やっている - 病とこころ(2)から続きます) 人が何を思うか、その思いが結果を出しています。 ダンマパダの第一と第二偈では、それを教えている。*1 いろんなところで説かれていますけど。 わかりやすく言えば、皆様がものすごく嫌い…

こころが全部やっている - 病とこころ(2)

(前回 投げられた石に噛みつく - 病とこころ(1)から続きます) たとえば、アルコールを飲んで車を運転するたびに事故を起こすわけじゃないでしょう。 酔って車を運転している途中でぶつかる場合もある。到着して車を止めるときにぶつける場合もある。あ…

投げられた石に噛みつく - 病とこころ(1)

<スマナサーラ長老 - 東京法話と実践会 2016.03.13 http://www.ustream.tv/recorded/84412689 を聴いて書きました> わたしたちは何者か。 どのような人間になるのか。 将来はどうなるのか。 今どうなっているのか。 そういうふうに、一般的に、常識的に考…

最終回・長生きしたい(4)

(長生きしたい(3) から続きます) 細胞は、遺伝子・アミノ酸・塩基が組み合わさった、物質的な形であり、入れ物ですね。それがあらわれたとき、業がやっているんだから、そのプログラムが見えてくるんです。単細胞には生きづらいんですね。誰かと組んだ…

長生きしたい(3)

(長生きしたい(2)より続きます) 仏典にあったエピソードを出して、寿命が短かった子供の寿命が長くなったように、わたしたちにも何かそういう方法がないのか、と。これはやっぱり自分の仲間に対する執着以外なんでもないんですね。いかに執着するべきか…

長生きしたい(2)

(長生きしたい(1) から続きます) 質問に戻りますが、そういうふうに慈しみがあればとてもありがたいことです。 問題は、自分の子供の病気を治してほしいというところなんですね。それって誰でも思うことだから、全然シャレにならないんです。そんな程度…

長生きしたい(1)

質問 「長老の本で、お釈迦様が、ある家に行って家族全員を祝福しましたが、一人の子供だけ祝福しなかったとありました。その理由はその子が短命だったので、お釈迦様が母親に言って、法事をして『長生きをしますように』とお釈迦様が唱えたら、その子が短命…

病気治療や臓器移植について

質問 「命にかかわる病気になった時に、どこまでが適切な治療でどこからがやりすぎになるのか教えていただきたいです。 わたしは臓器移植に反対ですが、あくまでわたしの意見ですので、何が正しいのか教えてください」 回答(スマナサーラ長老) それは常識…

不安神経症で、病気や死への恐怖が常にあります

質問 「わたしは不安神経症とか対人恐怖症とか、神経症的なところがありまして、仕事はこなしてはいるんですが、常に不安を感じています。 高齢の両親と三人暮らしで、今後、先のことを考えると不安になります。自分が今、慢性疾患を患っていて、自律神経失…

がん治療で、西洋医学と東洋医学、仏教的にはどちらが良いでしょうか?

質問 「がん治療で、西洋医学と東洋医学、仏教的にはどちらが良いでしょうか?」 回答(スマナサーラ長老) どちらでもいいんじゃないでしょうか。 所詮死んでいくものです。 西洋医学で、手術したり薬を使ったりしても、「生きていきたい」という強烈な執着…

幼いころから死に対する恐怖心が強くて、夜中に飛び起きるくらい怖い

質問 「幼いころから死に対する恐怖心が強くて、夜中に飛び起きるくらい怖いことがありました。今はそんなにないんですが……。いろいろなカウンセラーに行ってみましたが、母親の戦争体験を聞いたせいじゃないかと言われたりしました。結局、解決できません。…