ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

菩薩誕生=成道=ゴール - 関西ウェーサーカ祭2016(7)

前回

息子の出家と父王 - 関西ウェーサーカ祭2016(6)

 

覚ったときは、偈を三つ唱えました。

 

しかし伝統的には、最初の言葉として言っていないんです。その偈が頭の中に浮かんだだけだと。お釈迦様が世界がどうなっているのか、どうしてこの現象世界が現れたのかということは、覚ってから、普通の人間の概念を使って考えるんですね。

 

真理は概念がないし、言葉もないんです。

真理は措いておいて生命のことを考えたときに、十二因縁の流れを発見するんですね。だからみんな苦しんでいるんだと。無明で。

 

それから、「わたしはやっぱり、覚りに達しました」という覚りを表現する偈を唱えたんです。

それは皆さまも暗記していると思います。

 

歓喜の言葉(ダンマパダ No.153,154)

Aneka jāti saṃsāraṃ,sandhāvissaṃ anibbisaṃ;

Gahakāraṃ gavesanto,dukkhā jāti punappunaṃ.

 

Gahakāraka diṭṭhosi,puna gehaṃ na kāhasi;

Sabbā te phāsukā bhaggā,gahakūṭaṃ visaṅkhataṃ;

Visaṅkhāra gataṃ cittaṃ,taṇhānaṃ khayamajjhagā.

 

無数の生涯にわたり、あてどなく輪廻をさまよってきた、

― 家の作者を探し求めて。

さらにさらにと、生まれ変わるのは苦しいことである。

 

家の作者(渇愛)よ、汝の正体は見られたり。

汝が家屋を作ることはもはやあるまい。

汝の梁(煩悩)はすべて折れ、家の屋根(無明)は壊れてしまった。

形成するはたらき(行)からこころは離れ、渇愛を滅ぼし尽くした。

(訳・パーリ語日常経典より) 

 

 

家を作る原因を壊しましたよ、と。

なぜかと言うと、輪廻が苦しいから。再び生まれることは苦しいから。

 

今わたしのこころは何一つない、と。

わたし個人(長老)の言葉で言えば、宇宙のように、なんの制限もないこころになったんだ、と。

 

それで四十年間説法しました。

 

はい、それではポイント。

覚ったことがなんですかね? ゴールです。

生まれたことも? ゴールです。

覚ったことで、胸に触れたテープを切って行っちゃったんですね。

 

だからこの二つの出来事は、煩悩をなくす、覚りに達するという真理の見方からみると、同じ出来事に見えます。

俗世間的にカレンダーを見て何年何月、ということではなくて、こころの見方からすると同じ出来事です。

(続きます

帝釈天の看病 - 関西ウェーサーカ祭2016(8)

 

スマナサーラ長老・ウェーサーカ祭 午後法話 mayadevi 2016.4.29

https://www.youtube.com/watch?v=vYomM7Q2ROY&feature=youtu.be(期間限定公開動画)より書きました。

Buddha: Father of Buddhism (Great Names)

関連外部サイト:

巻頭法話(70)『知っているつもり』の苦しみ 2000年12月

生まれては死ぬ、また生まれては死ぬ、という限りない回転を、お釈迦さまが、はじめて破ることに成功しました。これは、認識のメカニズムから考えると、不可能なことです。あり得ないことです。この成功には、さすがのお釈迦さまも驚きました。生命が知ったつもりでいて、なにも知らないということに『無明』(avijja^)と名付けられました。

 

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