スマナサーラ長老の初期仏教Q&A 04 Fe 2021 ゴータミー精舎からライブ配信
前回の記事
男性の分析と夫婦が幸せに生きる方法【夫が依存症になったら】 - ブッダ ラボ - Buddha Laboratory
では、上記動画から、「男性の分析→アルコール依存症への対策や夫婦の関係性へのアドバイス」をご紹介しました。
今回は、「女性」の分析です。
上の動画で、58:45から1:05:40頃までご覧ください。
「体に接着剤がついているような感じで、何かにくっつく」生き方をしている、というのが女性の場合だそうです。
「お釈迦様とお釈迦様のお母様の場合も、関係を切ることをメインにしているのです」
とスマナサーラ長老が解説していました。
お釈迦様の育ての母親パジャパティ・ゴータミー妃は、出家して阿羅漢になりました。
それまで女性の出家は認められていなかったのですが、お釈迦様のお母様の出家を認めることで初めて比丘尼が誕生しました。
その時のエピソードから、女性が修行して成功するポイントは「関係を切る」ことだ、というお話が出ました。
そのあと、もう一つ、比丘尼の経典が紹介されました。
ある女性は幼い息子がいたそうですが、事情があって出家し、息子は他に身寄りがいなかったので同じく出家させたそうです。
そして、息子の方はほどなく預流果に悟りました。
母親の方はというと、比丘尼になったものの、息子の居場所をなんとかして探し出そうとしていました。
ある日、ようやく息子の居場所がわかり、母親は会いに行ったそうです。
幼かった我が子が大きくなった姿を見て、母親は愛情が溢れ出して再会を喜びました。
(経典ではストーリーを盛り上げる為か、母乳が出るほど感情が高ぶってその場にへたり込んだ、とされているそうです)
その母親の姿を見た息子(この時はすでに阿羅漢になっていたそうです)が、自分の母に
「あなたは誰ですか?」
と聞きました。
「あなたの母親ではないですか」
と答える母に、
「未だに愛着を捨てていないんですか。
(母と子だというのは)愛着だけでしょう。
あなたはなんのために出家したのか?」
とかなり叱って帰って行ったそうです。
そのショックで、母親は瞑想して阿羅漢果に悟ったということです。
そんなふうに、男性と女性は生命体としての差異があって、その違いに適した対応をすることが重要になるのですね。
どちらも「寂しい」という共通した感情があって、女性は接着剤として「身体中に”のり”」をつけることで生活しています。
男性は”のり”をつけずに生活しているゆえに、友人の存在が寂しさを緩和するカギになるのですが、”のり”がない男性には友人を作ることも簡単ではないようです。
そこで夫婦の関係なら、妻が友達になることで状況が改善されるということです。
自分の性別から生じるクセに対策をとることで、悩みが少なくなったり修行を進めたりすることができるということですね。
とても新鮮な視点でした。
身体中に”のり”をつけて生活している、という表現は、自分に照らし合わせても「わかる〜」と感じ入りました。
「瞑想合宿の時に女性の参加者を見ると悲しくなることがある。
ある女性たちは自分の修行をしないで、周りの人々のお世話ばかりしようとするのだ」
と語っていた記憶がありますが、
それはこの ”のり” のことだったのでしょう。
もちろん、日本では専門スタッフが多くないので仕方がないこともあり難しいところですが……
つい、目が行ってしまって手を出したくなるんですよね。
これは女性特有の ”のり” のせいなのか……
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