ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論、実験結果

智慧で人間関係を乗り切る(ブッダの子育て、家族関係、独り者)

youtu.be

スッタニパータ「犀の角(Khaggavisāṇasuttaṃ)を読む⑦ 最終回

 

この解説では、孤独行に入る前段階として、濃密な人間関係に智慧でどう対処するか? というお話がありました。

上記動画で18:20頃から、気になった言葉を抜き出してみたいと思います。

(メモ書きなので、動画本編をご覧になる上で参考までにお読みください)

 

「人と人を結びつける糸」

糸の姿を分かった人にしか、糸を切ることはできない

親と子をつなぐ糸は「釣り糸」

切ろうとすれば手を怪我する

相手が暴れれば自分が困る、自分が暴れれば相手が困る、では切ってやろうとすれば手を怪我する

しかし理性のある人は、それを客観的に考える

私の子と言っても私の子ではない

困っている生命を助けるということは当然の行為

我が子であっても別の生命体だと理解して、慈悲喜捨の心でその生命を助ける

助けるのだが、絆を切ってみる

私の子であるという幻覚を消してみる

子供がいる方はシミュレーションをしてみてください

自分の子だという、感情的な妄想をやめて、我が子という絆だけを切ってみる

しかし、慈悲喜捨を大事に守る

困ったら助ける、困らなくても躾をしてあげる

この生命体が幸福で、しっかりと生きられるように援助してあげる

しかし、我が子ではありません

 

無理でしょうね、おそらく

「私の子供だ」というあの幻覚が必要なんです、一般人には

それで多かれ少なかれ、子育てを失敗する

 

 

37:20

人間は感情で生きていると、相手の人権侵害をしているんですよ

 

39:20

絆というのは切ろうとしても切りにくいものであるが、私たちはそこで人権侵害というところまでやってしまう

だから家族同士、親戚同士でも喧嘩する

日本は核家族を作って、孤立して生活している

そんな必要ありますか? 

なんでみんなで仲良く生活しないんですかね

絆が問題なのです

ぶつかっているのです

 

さらに下手な人は、誰も要らないという感じで一人ぼっちで生活する

これは孤独行とは関係がない

孤独行は慈悲喜捨からスタートするのだから

どこの国でも、親兄弟や親戚友人との縁を切って一人で生活する人もいるが、それは精神的には低いレベルということになってしまう

反対に、慈悲喜捨のある人は高いレベルにいる

すべての生命に慈しみを持っているのだから

そういう慈悲喜捨のある人に対して、もし勇気あるならば孤独行をやってみなさい、と言っているのが今回の経典

(42:30)

 

親子兄弟、親戚友人との関係を保って、感情を抜きに相手をケアしてきた人ならば、孤独行に挑戦する資格がありますよ、ということのようです。

大多数が挑戦資格もないかもしれない、超難関な生き方を説く、この犀の経典。

この挑戦資格を聞いてイメージするのは、お釈迦様の人生です。

自分の妻や子供、親兄弟親戚の関係に何も不満はないけれど、出家したのが釈迦牟尼ブッダです。

基本的に、結婚・子育て・親の世話を難なくこなし、世俗の生活で何も問題のない人が、さらに上を目指す道なのかもしれませんね。

世俗の世界で何も問題がない、という状況はこれまで相当に積み上げた実績(業)の結果でしょう。

単にラッキーということではないわけです。

 

でも、そこまでコンディションが整っていなくても、その整っていないところをテコにして修行を完成された方々が経典にはたくさん載っています。

 経典に自分と同じところでつまずいて、それをテコに修行を完成した方がいないかどうか、調べてみるのも面白そうですね。

当時と社会状況は違いますが、人間のパターンは大きくは変わらないのではないかと思います。

 

ところで今回抜き出してご紹介した法話は、最近の法話の流れと関係があります。

女性の分析と、成功する女性の修行方法 - ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

修行の落とし穴【執着を捨てる】 - ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

「縁を切る」ことについて初回の法話でお話があり、次の法話と今回で、慈悲喜捨による「切り方」を学びました。

 

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