(仏道はトレーニング-戒律(4) - 瞑想してみる より続きます)
戒律のステップで、ちょっと嘘をつかないようなトレーニングをする。
ですから項目ではないんです。
法律のように項目にすると、相続税対策のように、いろいろな抜け道をくぐったりできてしまう。
法律という項目にすると、どうしても抜け道ができてきます。
そういうものではないんですよ。
戒律は生き方です。
抜け道はないんですよ。
たとえばご飯を食べるとき。
模造品を食べましょうよ、ということはできません。
本物を食べないと。
生きるときは、それはないんです。
あり得ない。
風邪を引いたら薬を飲めばいいや、と薬のカタチをした何かを飲めばいいわけではないでしょう。
何か白くて丸い錠剤を飲めばいい、ということではないんです。
そういう遊びはできません。
そういうわけで、「嘘をつかない」という戒律項目ではなくて、トレーニングとして、するんです。
トレーニングだから楽ではないんですね。
嘘をつかないように頑張ってみると、結構キツイなぁと感じますよ。
それでもトレーニングだからやる。
やがて、嘘をつかないということが自分の人生になっちゃって、もう嘘はつかない。
よくできた人間になる。
ということは、人格が変わっているんです。
(一つ合格したら次々と-戒律(6)に続きます)