ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

コレクターは苦しい - 物惜しみの性格とは?(6)

前回 

悲しいお金の使い方 - 物惜しみの性格とは?(5) - ブッダ・ラボ - Buddha laboratory

そういうことで、「物惜しむ、あげない、共有しません」という気持ちが恐ろしいものなんです。

振り込め詐欺事件に遭遇するのも、物惜しみの方々なんですよ。自分の財産は共有しませんという気持ちでいるんです。そこで、やられちゃいますよ。それは一つの理由。それだけではないですけどね。

 

あの人のところに金があるんだから、どうやってそれを狙おうかと周りが計画するんです。

たとえば自分の貯金があっても、孫が持って行くわ、子供が持って行くわ、お嫁さんもブランドの服を「お義母さん、買ってください」と言ってくるわ、どこかに行ったらお嫁さんと孫たちのご飯を接待してあげるわ、そうすると、そのおばあちゃんに金があるということなんですよ。あのおばあちゃんの金が振り込め詐欺に入る? 入りませんね。なぜなら、使っているんです。

 

電話が来てね、「実はこういうことになった、おばあちゃん」と言わない、孫は。

自分の孫のことをよく知っているんだったら、詐欺に騙される? わたしは、わたしに電話をかけてくる人のことを、一声聞けばわかります。誰ですかと。人を知っているというのはそういうことです。

 

それだけじゃなくて、どんな精神状態か、わたしに嫌なことをする計画か、何か必要なことを言っているのか、それまで読めるんですよ、波長で。

何か嫌なことを言おうとすると、こちらが先に攻撃するんですね(笑)。

 

それで相手の問題も早く解決するし、それで嫌な顔をすることなく終わっちゃう、おもしろくね。

 

ですから、われわれは親しい人っていうのはね、自分を紹介しなくてもわかるはずなんですね。声でわかるはずなんです。

声だけでなく波長で、あいつはどんな気分か、今は、とかね。何か企んでいるんじゃないのか、と読めるんですよ、親しい人の場合はね。

なにか落ち込んでいるみたい、とか、何か企んで狙っているみたい、とわかるんですよ。親しい人っていうのはそういうものだから。

 

物惜しみになってくると、コミュニケーションが切れちゃうんですね。

それで攻撃を受けやすいことになります。

 

とにかく、幸福とは使うことで成り立つんです。

そこで使いまくったらあかんですね。道徳、倫理を守って使わなくちゃあかんです。

ご飯を食べたら幸せだからと言って、食べまくる? それは使い方が間違いなんですね。旅行したら楽しいんだけど、毎月四泊五日の旅行をする?

 

だからどんなものでも、道徳を守って使わなくてはいけないんです。

 

仏教的にさらに進むと、仏教は精神的に健康な状況を教えるんだから、使うと幸せになる。

使うためには、捨てなくちゃあかん。きれいさっぱり諦めなくちゃあかんでしょう。どんな収集家でも同じ。例えば、切手をコレクターする。自分のところに世界で四枚しかない珍しい切手がある。これは一枚五千万円で売れるとする。五千万円の財産があるんだぞと威張っていてもね。これが虫に食われたらどうするのか。ちょっと不注意で何か液体が、水でもいいんですよ、入ったら終わりですよ。

 

そこでコレクターでいる場合は、苦しくて苦しくてたまらん。

そこでこの人は、諦めることにした。この切手を売ります。オークションに出す。出すとこれを買いたい、また同じ病気の連中がいるんだからね。三人くらい現れると、どうなるこの五千万円は? もっと値が上がるでしょう。

 

それで、やっぱり切手も欲しいし、お金も欲しい、は成り立たないでしょう。

一つは諦めなくちゃいけない。諦めたら永久的に自分のものになりませんね。

そうやって法則を理解するんですよ。

だから、物に対する執着を捨てて諦めたら幸せが出てくる。

(続きます

何より価値があるもの - 物惜しみの性格とは?(7)

 

法話・スマナサーラ長老 関西月例冥想会 2016.6.19

https://www.youtube.com/watch?v=_HKuPEM2Ze0 を聞いて書きました。

Stamp Collecting: An Illustrated Guide and Handbook for Adult Collectors

参考外部サイト:

巻頭法話(68) 文化遺産と心の遺産 2000年10月

文化遺産の話とお釈迦さまの教えとの間に何の関係があるのかと、皆さん、もうとっくに疑問に思っておられることでしょう。高価で大事なものも壊れていきますよ、とお釈迦さまは語っています。文化遺産を守る研究者たちは、この事実をよく知っていることと思います。