読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

みんな ″origin″ を探している

Origin(オリジン)って言っても、オリジン弁当のことじゃないですよ。(長老ギャグを真似しました) わたしたち人間というのは、思考の癖で、origin(おおもと)を探してしまうのだそうです。 スマナサーラ長老のたとえ話によると、 たとえば、針金と紙でち…

なぜ人は祈るのか?

なぜ人は祈るのでしょうか? パーリ経典解説《スッタニパータ5彼岸道品3学生プンナカの問い》 のなかの、スッタニパータ1052.(PTS.1046)で、お釈迦様が、祈祷することで生老病死は乗り越えられない、とおっしゃっていました。。 それでも、わたしはまだ…

冥想を頑張る人が陥る悩み

前回 は、お釈迦様が普段は使わない一人称の動詞 brūmi(ブルーミ)を使って、「わたしは自分の責任において次のように断言します」と、阿羅漢とはいかなるものかと表明した、おどろきの発言をご紹介しました。 今回の「スッタニパータ5彼岸道品3学生プン…

もう一つのbrūmi(ブルーミ)《パーリ経典解説 学生プンナカの問い》

brūmi(ブルーミ)という言葉は、お釈迦様による「保障つきの言説」を意味すると、前回 のブログでご紹介しました。 さて、もう一つのbrūmi(ブルーミ)はどこにあるのでしょう? 1054.(PTS.1048) ‘‘Saṅkhāya lokasmi paroparāni [parovarāni (sī. syā.)], …

パーリ経典解説《スッタニパータ5彼岸道品3学生プンナカの問い》

1/20(金)にスマナサーラ長老のパーリ経典解説がありました。 解説した経典はスッタニパータの「学生プンナカの問い」です。 「学生」というのは、仙人グループの中のお弟子さん、という意味だそうです。 このお経は、先生である仙人とそのお弟子さんたちグ…

阿修羅の伝説

《東京法話会2007.03.22 阿修羅の伝説 上座仏教教室(千駄ヶ谷区民会館) https://www.youtube.com/watch?v=euUwQHxnoLs を聞いて書きました》 阿修羅の伝というのは、インド人の迷信です。 「月食・日食っていうのは、阿修羅という神によって起こるんだ」と…

【経典解説】小部 スッタニパータ5.彼岸道品2. ティッサ・メッテイヤ学生の問い

スマナサーラ長老によるパーリ経典解説がありました。 #jtba【ご案内】12/9(金) スマナサーラ長老『パーリ経典解説』18:30~ ゴータミー精舎 パーリ経典から翻訳では決して伝わらないブッダの真意に触れてみましょう。どなたでもご参加いただけます。 https:…

スマナサーラ長老の経典解説・梵網経(2016.03.25 ~ 09.13)

スマナサーラ長老による梵網経解説は、9回にわたり行われました。 各回の実況ツイートのリンクと概要をご紹介します。 第一回 2016年3月25日(金) 実況ツイート http://twilog.org/jtba_talk/date-160325/asc ブログ http://thierrybuddhist.hatenablog.com…

お釈迦様のタイムスケジュール(梵網経①)

梵網経では、お釈迦様は、講堂でお坊様たちがスッピヤ師匠と弟子の話題を話していることを「お知りになって」、講堂へ赴き比丘たちに問いかけた、ということでした。*1 ここで、どうやって「お知りになった」のか? それについて片山一良先生の長部(ディーガ…

(梵網経1 最終回)実は自然な生き方が戒律 - パーリ語経典解説 第十段落

前回 理想的な生き方は出家だけ - パーリ経典解説(梵網経1) 第十段落 または、文化で出家する。 習慣ですから。 スリランカの場合も、親たちというのはまるっきり動物と似ているんだから、子供を産んで育ててみたら、「この子はこの世界では生きづらいな…

理想的な生き方は出家だけ - パーリ経典解説(梵網経1) 第十段落

前回 経典の裏を読め - パーリ経典解説(梵網経1) 第十段落 お釈迦様は、一般人の立場からみれば、想像もできない生き方をしているんですが、お釈迦様自身は「大したことはない」と言う。 これまでは「小戒」です。 「中戒」にはすべて基本的に存在欲に関…

経典の裏を読め - パーリ経典解説(梵網経1) 第十段落

前回 なぜ出家は一日一食か?- パーリ経典解説(梵網経1) 第十段落 それでね、一般人が残酷な生き方をしているわりに、またふざけて喜んでいるんですね。 花を付けたりお化粧したり、踊ったり、歌ったり、音楽を聴いたり演奏したり、そういう俗世間でやっ…

なぜ出家は一日一食か?- パーリ経典解説(梵網経1) 第十段落

前回 「植物も傷つけちゃダメなら何も食べられないでしょう?」に対する答え - パーリ経典解説(梵網経1) 第十段落 一日一食なのも、体もたくさんの命の集まりですからね。 そこに食べ物を放り込んじゃうと、あの細胞組織たちがかわいそうですね。分解する…

「植物も傷つけちゃダメなら何も食べられないでしょう?」に対する答え - パーリ経典解説(梵網経1) 第十段落

前回 パーリ経典解説(梵網経1) - 第九段落 第十段落 「沙門・ゴータマは種子類、草木類を傷つけることから離れている」 <スマナサーラ長老による経典解説http://www.ustream.tv/recorded/84866551 (期間限定公開動画)01:08:00頃より、気になったポイン…

パーリ経典解説(梵網経1) - 第九段落

前回 パーリ経典解説(梵網経1) - 第八段落 第九段落 ‘‘‘Musāvādaṃ pahāya musāvādā paṭivirato samaṇo gotamo saccavādī saccasandho theto [ṭheto (syā. kaṃ.)] paccayiko avisaṃvādako lokassā’ti – iti vā hi, bhikkhave, puthujjano tathāgatassa vaṇ…

パーリ経典解説(梵網経1) - 第八段落

パーリ経典解説(梵網経1) - 第七段落 から 第八段落 (略) ‘‘‘Abrahmacariyaṃ pahāya brahmacārī samaṇo gotamo ārācārī [anācārī (ka.)] virato [paṭivirato (katthaci)] methunā gāmadhammā’ti – iti vā hi, bhikkhave, puthujjano tathāgatassa vaṇṇa…

パーリ経典解説(梵網経1) - 第七段落

(前回 パーリ経典解説(梵網経1) - 第四~六段落 から続きます) 第七段落 ‘‘Appamattakaṃ kho panetaṃ, bhikkhave, oramattakaṃ sīlamattakaṃ, yena puthujjano tathāgatassa vaṇṇaṃ vadamāno vadeyya. Katamañca taṃ, bhikkhave, appamattakaṃ oramattak…

パーリ経典解説(梵網経1) - 第四~六段落

前回は パーリ経典解説(梵網経1) - 第二・三段落 (筆者注: 第四段落では、お釈迦様がお坊さんたちのところにやって来て、「何を話していたんですか?」と聞きます。それでお坊さんたちが「これこれこういうことを……」と説明します。 第五と第六段落は、…

パーリ経典解説(梵網経1) - 第二・三段落

(前回 パーリ経典解説(梵網経1) - 第一段落 から続きます) 第二段落 (お経のパーリ語版はこちら。サイト上で左端の番号が段落番号です。http://www.tipitaka.org/romn/cscd/s0101m.mul0.xml ) お釈迦様一行は王の別荘で一晩泊まったんですね。 スッピ…

パーリ経典解説(梵網経1) - 第一段落

前回の「はじめに」に続き経典の第一段落からみていきます。 長部経典 第一 梵網経 Dīghanikāyo Sīlakkhandhavaggapāḷi 1. Brahmajālasuttaṃ Paribbājakakathā (パーリ語はhttp://www.tipitaka.org/romn/cscd/s0101m.mul0.xml より) Evaṃ me sutaṃ – ekaṃ …

パーリ経典解説(梵網経1) - はじめに

<スマナサーラ長老による経典解説 http://www.ustream.tv/recorded/84866551 (期間限定公開動画) 冒頭部分より聞いて書きました> これは長部経典という長い経典の第一(一番目)ですね。 経典の特色がありまして、どんなテキストでも一番最初の経典はも…

欲の強度「ローバ・ラーガ・タンハ―」

質問 「パーリ語でローバとラーガとタンハ―の違いは何ですか?」 回答(スマナサーラ長老) それは欲の強度ですね。 まず、lobhaローバ。根本的な欲なんですね。必要なものには自然法則によってローバが生まれます。たとえば、食べ物に対してローバが生まれ…

懺悔(ざんげ)とは何か?

質問 「日常経典に出てくる『懺悔』という言葉がよくわからないのですが……?」 回答(スマナサーラ長老) 人間っていうのは、過ちをいっぱい起こすでしょう。人間だけじゃなくてね。 われわれは完全じゃないし、物事を知っているわけでもないし、なんとなく…

ダンマパダ185 諸仏から出家者へ|ウェーサーカ祭2015東京(4)

(涅槃とは?|ウェーサーカ祭2015東京(3)より続きます) それから、ブッダたちのアドバイスは、比丘たちに、出家者たちにあるんですね。 出家したものがまったく他を殺してはならない、生命をいじってはならない、世間から非難される生活をしてはならな…

ダンマパダ183、184 諸仏の教え|ウェーサーカ祭2015東京(2)

(お釈迦様に「わたしは忙しい」と言った比丘|ウェーサーカ祭2015東京(1)より続きます) だから、ブッダと一緒に生活する習慣をつけるために、今日一日(ウェーサーカ祭 東京2015.05.24)を過ごしましょう。 まず初めに、三宝に礼拝する経典をご一緒に唱…

ダンマパダ153、154 「家」を作る大工さん|釈尊(後編)

(45年間の出来事に、40万無数劫の準備期間がありました|釈尊(前編)より続きます) お釈迦様がブッダになった時、 「わたしは限りない輪廻の中で、無数の輪廻の中で、生まれ変わり、生まれ変わり、探していたんだよ」 「なんで体がまた現れるのか? 探し…

自然は見事に整理整頓しています。仏教的な生き方は、整理整頓して生きること【不善心所:ローバ 4】

(ジャータカ物語から「感動の副作用」を紐解く【不善心所・ローバ 3】より続きます) 確かに麻薬をやったら、苦しみを忘れて幻覚が生まれて、自分が妄想した幻覚の中でいられますよ。しかし理性のある人は、簡単だからと言って麻薬を服用しません。 音楽を…

ジャータカ物語から「感動の副作用」を紐解く【不善心所・ローバ 3】

(感動の表と裏【不善心所・ローバ 2】から続きます) じゃあ、ひとつついでに、ジャータカ物語を言います。古いものだから、ぴったし現代状況に合わないかもしれませんが。 ジャータカ物語は、お釈迦様の過去世物語です。 そのお話の中でお釈迦様が、菩薩…

感動の表と裏【不善心所・ローバ 2】

(感動することもイケナイんですか?【不善心所・ローバ 1】より続きます) それでもう一つ、あなたの質問があります。 (質問内容「自分としては、『うれしい』『楽しい』などの感動は積極的に体験するべきと思いますが……」) 「感動」と言っても、あなた方…

感動することもイケナイんですか?【不善心所・ローバ 1】

質問 「最近、ヴィパッサナーや原始仏教の本を読んで、慈悲の心とかヴィパッサナーというのも大切だと思いました。 しかし、それと同時に人というのは自然の美しさなど、「感動」することも大切なことかなぁと私は思っています。 マザーテレサさんも笑顔が大…

パーリ語経典と日本語経典で効果に違いはありますか?

質問「パーリ語で経典を読むのと、日本語で経典を読むのには効果に違いがありますか?」 回答(スマナサーラ長老) パーリ語だと分からない、日本語なら少しは分かる、という違いはあるでしょ(笑) お釈迦様の言葉はものすごく難しいんです。一つの言葉にい…

蛇を尾っぽで掴むのはキケン【中部経典 蛇喩経】

お釈迦様の経典の中で、「蛇のたとえ」というものがあります。*1 蛇使いが笛を吹くと、蛇が音楽に合わせるかのように体を左右に揺らします。人々はそれを見て、蛇が笛の音を聞いて踊っているんだというように錯覚します。実際は、蛇使いが座っている膝を左右…

ダンマパダ99より。一般人と聖者の旅行先はこんなにも違う

質問「ダンマパダ99の『一般人が決して行きたがらない森(富士の樹海など)に、聖者は気持ちよく行きます』とは、どういう意味ですか?」 回答(スマナサーラ長老) 答えは、一般人が求めるものを求めないからです。一般の人は、欲を探し求めて行きます。…

幸せになるための技術とは何ですか?

質問「マンガラスッタ(吉祥経)にある、幸せになるための技術とは何ですか?」 2014年9月14日(日)法話と実践会よりメモしました。 動画:http://www.ustream.tv/recorded/52643301 回答(スマナサーラ長老)「お釈迦様はね、現実的に物事を語るんです。仏…