ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

両親との関係に悩んでいます

質問 「自分の両親との関係に悩んでいるのですが……」 回答(スマナサーラ長老談) 各家庭の親子関係が違いますから、わたしには一般論しか言えません。 親はいろいろなんですね。自分が知っているのは自分の親だけです。 独裁的な親、子供の機嫌を取る気が弱…

Les Restaurants du Cœur (こころのレストラン)

おてらおやつクラブに参加している 金積寺さんへのお布施リスト に新しく文房具を追加しました。 そろそろ進級準備の時期ですね。 フランスに、Restaurants du Cœur (こころのレストラン)と呼ばれる有名なボランティア団体があります。 支援が必要な人たち…

タイムマシンは作れるのか

タイムマシンは作れるのか? www.youtube.com ”時間は戻すことはできないが、物質の変化を元に戻すことは可能なのではないか。その意味での「タイムマシン」なら、もしかして?” という話をここ↓で聞いた。 【音声配信】NECSquare「第3回量子がわかれば世界…

『慈悲の冥想』の講習(3)嫌いな生命さえも

(前回 『慈悲の冥想』の講習(2)生きとし生けるもの ) しかし、人間っていうのはものすごくわがままだから、失敗するんです。 それで、自分が本物かどうか確かめなくちゃいけない。自分が本気になって自我を捨てて、一切の生命を慈しむ立派な人間か、あ…

『慈悲の冥想』の講習(2)生きとし生けるもの

(前回 『慈悲の冥想』の講習(1)わたしとわたしの親しい生命 ) 次に、 これだけでは足りません。 もっと無制限に、広いこころを持つ人間にならなくちゃいけません。 仏教の期待は、あなた一人一人が無量の、無制限の力ある人格者なってほしいということ…

『慈悲の冥想』の講習(1)わたしとわたしの親しい生命

《2007.04.09 スマナサーラ長老『慈悲の瞑想』の講習》 これから「慈悲の冥想」の言葉を、本気で言ってください。 一度、わたしが四行を言います。 それから、一緒に言ってください。 本当は、テキストを見るとちょこっと集中力がなくなっちゃいますから、で…

The Giving Tree

邦題は「大きな木」。村上春樹が翻訳したバージョンもあるそうです。 The Giving Tree by Shel SilverStein 日本では1976年に初版が発行されて以来、人気のある絵本ということなので、読んだことがある方も多いのでは。 わたしが読んだのは今回が初めてです…

おてらおやつクラブ - バレンタインチョコレート

このあいだの呼び掛け↓ にご賛同してくださった皆様、あらためてありがとうございました。 1月のおてらおやつクラブ - ブッダ ラボ - Buddha Laboratory 高知県金積寺(こんしゃくじ)さんのフェイスブックに記事や写真を載せていただきました。 いつもあり…

怒らないでいると、悪い人や言うことを聞かない子供が手を付けられなくなってしまいませんか?

質問 「怒らないでいると、悪い人や言うことを聞かない子供が手を付けられなくなってしまいませんか? 怒らないで失礼な人と接したり、子育てをするにはどうしたらいいのですか?」 回答 怒らないでできますよ。 相手に教えるのだから、相手のことを育ててあ…

夜空が暗いのはなぜか?

宇宙物理学者 大栗博司さんのインタビュー後編が、番組ホームページに公開されていました。 夜空が暗いのはなぜか?ビッグバンに関係が。|TBSラジオAM954+FM90.5~聞けば、見えてくる~ 先日の記事 に、このインタビューを聞いた感想を書きました。 仏教と科…

“幸福”を探して - サピエンス全史

このサピエンス全史、昨年のベストセラーになりました。 上の試し読み版では、30ページ分を無料で読めるようです。 NHKのクローズアップ現代でも、特集を組んでいます。 その番組を文章にまとめられたものがとてもコンパクトなので、「本は長すぎる……」と思…

スマナサーラ長老×前野隆司先生対談 「心とは何か? 幸せに生きるとはどういうことか?」動画公開

スマナサーラ長老と前野隆司教授の対談動画が公開されています。 2017/1/18開催。慶應SDMヒューマンラボ公開講座 スマナサーラ長老×前野隆司先生対談 「心とは何か? 幸せに生きるとはどういうことか?」記録動画をアップいたします。https://t.co/G3xpySCae…

思考のメカニズム

「智慧の扉」というのは、日本テーラワーダ仏教協会の機関誌 パティパダーの表紙を開くとすぐ読める短い法話です。扉を開けばそこから智慧の世界という、まさに「智慧の扉」ですね。 Twitterで紹介された2014年12月号の智慧の扉です。 #jtba【ご紹介】12月号…

「死ぬのが怖い」とはどういうことか

「死ぬのが怖い」とはどういうことか 前野隆司著 講談社 2013年 著者の前野教授は先日スマナサーラ長老と対談されてました。 慶應SDMヒューマンラボ公開講座 スマナサーラ長老×前野隆司対談 | SDM|慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科…

人の本性は悪なのか

質問 「人の本性は悪だとお釈迦様は仰っているそうですが、赤ん坊のころは、どうなのでしょうか?」 回答 (スマナサーラ長老談) 人間は貪瞋痴を持っていますから、不善だと言わざるを得ないんですね。 しかしみんな共通して持っているものだから、善悪とい…

泣いて笑ってスリランカ

紅茶の素晴らしさに魅せられた著者が、仕事を辞めてスリランカへ渡った「体当たり紅茶修行の一年日記」。 スリランカの各地で、一般家庭に居候して暮らす様子はとても興味深い。 2006年に出版された当時、一度読んだ覚えがある。最近久しぶりにこの本を目に…

ダンマサークル

ダンマサークルってご存知ですか? 日本テーラワーダ仏教協会の各地のサークル活動です。 協会機関誌パティパダーのインフォのページに全サークル情報が載っています。 各サークルによってホームページがあったりなかったりと、さまざまのようですが、最近こ…

人は生まれながらに仏性を持っているのか

質問 「人は生まれながらに仏性を持っているという考え方がありますが、正しいですか?」 回答 (スマナサーラ長老談) それは優しい考え方だと言えますが、正しくはありません。 正しくはないんだけど、「誰でもみんな仏性があって平等なんだ」と考えると、…

カッサパ如来の時代の重力

重力が重いほど、時間の流れはゆっくりになるそうです。 www.tbsradio.jp と、このラジオ番組で聞きました。宇宙物理学者の大栗博司さんが、アインシュタインの相対性理論をもとに重力のことを語られています。 マンションの1階と10階に住んでいる人を比べる…

ウーマンズマーチに参加した5人の仏教徒たち

トランプ大統領就任と同時に、反トランプデモの " ウーマンズマーチ " がアメリカ国内で行われた、とニュースで聞いた。 そこには仏教徒も参加していたそうだ。 次の記事は、その様子をインタビューしたものだ。 Meet Five Buddhists Attending the Women’s …

先祖供養について

質問 「先祖供養について教えてください」 回答 (スマナサーラ長老談) 先祖供養は文化的なものであると、まず理解しなくてはいけないんですね。 西洋文化やイスラム教文化ではあまり先祖供養はしません。 亡くなられた方々を思うのは、人間として恩を知っ…

日野原重明「僕は頑固な子どもだった」

今年106歳になる日野原重明医師の自伝エッセイ。 鈴木大拙の最期をみとった医者は日野原氏だったそうだ。先日ここでもご紹介した「東京ブギウギと鈴木大拙」にも書かれていた。 鈴木大拙は腸閉塞で重篤な状態になって、聖路加病院に入院したという。 私は「…

1月のおてらおやつクラブ

もう1月も、のこり数日です。 来月はバレンタインデーと呼ばれる「チョコレートの日」があります。 おてらおやつクラブのQ&Aにこんな個所が。 Q7. お寺ですがクリスマスのお菓子を入れても良いですか?A7. はい、ぜひお送りください。季節やイベントに合わ…

みんな ″origin″ を探している

Origin(オリジン)って言っても、オリジン弁当のことじゃないですよ。(長老ギャグを真似しました) わたしたち人間というのは、思考の癖で、origin(おおもと)を探してしまうのだそうです。 スマナサーラ長老のたとえ話によると、 たとえば、針金と紙でち…

なぜ人は祈るのか?

なぜ人は祈るのでしょうか? パーリ経典解説《スッタニパータ5彼岸道品3学生プンナカの問い》 のなかの、スッタニパータ1052.(PTS.1046)で、お釈迦様が、祈祷することで生老病死は乗り越えられない、とおっしゃっていました。。 それでも、わたしはまだ…

冥想を頑張る人が陥る悩み

前回 は、お釈迦様が普段は使わない一人称の動詞 brūmi(ブルーミ)を使って、「わたしは自分の責任において次のように断言します」と、阿羅漢とはいかなるものかと表明した、おどろきの発言をご紹介しました。 今回の「スッタニパータ5彼岸道品3学生プン…

もう一つのbrūmi(ブルーミ)《パーリ経典解説 学生プンナカの問い》

brūmi(ブルーミ)という言葉は、お釈迦様による「保障つきの言説」を意味すると、前回 のブログでご紹介しました。 さて、もう一つのbrūmi(ブルーミ)はどこにあるのでしょう? 1054.(PTS.1048) ‘‘Saṅkhāya lokasmi paroparāni [parovarāni (sī. syā.)], …

パーリ経典解説《スッタニパータ5彼岸道品3学生プンナカの問い》

1/20(金)にスマナサーラ長老のパーリ経典解説がありました。 解説した経典はスッタニパータの「学生プンナカの問い」です。 「学生」というのは、仙人グループの中のお弟子さん、という意味だそうです。 このお経は、先生である仙人とそのお弟子さんたちグ…

慈悲の冥想の「覚りの光」とはなんでしょうか?

質問 「慈悲の冥想の中に、『覚りの光が現れますように』という部分がありますが、覚りの光とはなんでしょうか?」 回答 それは文学的な表現なんですね。 昔から、智慧と無知は、光と暗闇と文学的に表現されます。 お釈迦様も「覚りました」と表現したときは…

その島のひとたちは、ひとの話をきかない

その島のひとたちは、ひとの話をきかない 精神科医、「自殺希少地域」を行く (森川すいめい著 青土社 2016.07) 自殺で亡くなる人が少ない地域が、日本の中にあるという。 その土地は、ほかと何が違うのか。 タイトルは「その島のひとたちは、ひとの話をき…

ヴィパッサナー冥想をしていますが、自己流でやっているせいかうまくいっていません。

質問 「ヴィパッサナー冥想をしていますが、自己流でやっているせいか、うまくいっていません。 実況中継で思考を止めて、自分の感情に気づいたんですけれど、その感情をいくら実況中継しても消えないでずっと残っています。 こういう場合は、どうしたらよろ…

こぼれ話--新春講演会「莫妄想と考える力」

前回 はスマナサーラ長老の講演会「莫妄想と考える力」の全体を聴いた感想など書きましたが、今回は法話のメインからちょっと外れた、こぼれ話をいくつかご紹介します。 自分の走り書きメモの中に、「おもしろい」(興味深い、という意味です)とマークされ…

初期仏教新春講演会「莫妄想と考える力」2017.01.15

スマナサーラ長老の講演会「莫妄想と考える力」を聴いてきました。 「莫妄想【まくもうぞう】」とは「妄想すること莫(なか)れ」という意味だそうです。 妄想ってなに? ところで、妄想ってなんでしょうか? 思考と何が違うのでしょうか。 思考というのは客…

あらわになると輝き、隠されると輝かないもの

比丘たちよ、 あらわになると輝き、隠されると輝かないものが三つあります。 その三つとはなんでしょうか。 月はあらわになると輝き、隠されると輝かないものです。 太陽はあらわになると輝き、隠されると輝かないものです。 如来の説かれた真理と戒め(実践…

日本の宗教嫌い、あなたの宗教嫌い

昨年末のスマナサーラ長老の法話会で、こんな質問がありました。 「テーラワーダ仏教協会に来たりお布施をしたりすることについて、だまされているのではないかと、親から反対されます。協会に行くと言いづらくなり、かと言って嘘もつけないし、一体どうした…

自殺と「いじめ」の仏教カウンセリング

「自殺願望? みんなにあるんだよ」 というドキッとする一文もある、こちらの本。 自殺と「いじめ」の仏教カウンセリング Kindle版 アルボムッレ・スマナサーラ(著), 「kindle untitled 読み放題」にも入っていて、先月23日に出ました。 怒りの分析や子育て…

スマナサーラ長老が冥想を始めた理由

質問 「長老はなんで冥想を始めたんですか?」 回答 仏教は宗教じゃないので、理論だけやっても意味がない。仏教はまず教義がありまして、それから実践してヴェリファイ(verify 証明する)する。そういう三段階があります。Principles, practice, verificat…

原始仏典―その伝承と実践の現在― (サンガジャパンVol.25)《スッタニパータ(経集)第五『彼岸道品』一、アジタ仙人の問い〔前編〕》

原始仏典――その伝承と実践の現在―― (サンガジャパンVol.25) 今月出たばかりのサンガジャパン。さっそくページを開いた先は、「スッタニパータ(経集)第五『彼岸道品』一、アジタ仙人の問い〔前編〕アルボムッレ・スマナサーラ」です。 この連載のもととなった…

人が《成人》になるためにするべきこと

今日は成人の日ですね。それでは成人になりましょう(笑)。 歳を取っただけで、人間というのは成人にはなれません。 われわれは生まれたときから感情で、わがままで生きています。また凶暴な人々は、他人に迷惑をかけてまで幸せになろうと頑張っていますけ…

東京ブギウギと鈴木大拙

東京ブギウギと鈴木大拙 山田奨治著 人文書院 2015年 なんと、戦後を代表する歌謡曲「東京ブギウギ」の作詞は鈴木大拙の息子、鈴木勝(アラン)だったそうです。 鈴木大拙は、禅をヨーロッパやアメリカに紹介した偉大なる学者ですが、ずいぶんと子育てには苦…

君たちはいいね。好きなだけ駆けれるから

「この世界の片隅に」の原作を読んだのですが、 白木リンさんとはこういう人物だったのですか……! 映画 *1 では白木リンさんはあまり出て来ませんでしたね。 こうなるともう、周作さんのイメージも激変してきます。そして、主人公すずとの電撃結婚のわけも、…

仏教を知らないことで問題が起きる

山口県誓教寺さんが数か月ごとに出されている寺報「つきなみ」は、いろいろ学べるのでおすすめです。 今年の元旦号《誓教寺報 つきなみ 2017.01.01》の目次は、 仏教と文化②「文化は変わるが壊れない」 天宮事経(四十四)「大麦畑の見張り人の天宮」「耳飾…

守るべきもの

《スマナサーラ長老法話 2007.04.09 ブッダの誕生日(はなまつり)にちなんで https://www.youtube.com/watch?v=3BYCITvRDtE より、法話めもとしてまとめました》 昨日、花まつりがありましてそちらに参加しました。 花まつりがあったのは山口のほうで。 花…

「脳はいかに意識をつくるのか 脳の異常から心の謎に迫る」ゲオルク・ノルトフ著、高橋洋訳

脳はいかに意識をつくるのか 脳の異常から心の謎に迫る ゲオルク・ノルトフ著、高橋洋訳 白揚社 2016.11 この本は、著書によるとこのような内容だという。 「わたしの目的は、不健康な脳から健康な心を推論することだ。それによって、哲学者が心や脳と呼ぶも…

執着を溶かす『呪文』

昨年末に行われた、スマナサーラ長老の年末特別法話のメモ書きです。 ” 最終的にこころが清らかになるには、「呪文」があるんですね。 その呪文を唱えてください。何か悩んでいるときは、「これが執着だ」と。「執着があるんだ。何かに引っかかっている。そ…

あけましておめでとうございます 2017

あけましておめでとうございます。 昨年末は、おてらおやつクラブへの呼びかけ に、たくさんのご賛同をいただきまして、ありがとうございました。 金積寺(こんしゃくじ)さんがFacebookに、皆さんから送っていただいたおやつの写真をたくさん載せてください…

2016年 こころに残った法話 13選

今月に入り、 【アンケート】こころに残った法話は? を実施しておりました。 コメント欄にお答えを書き込んでいただいた皆さま、どうもありがとうございました ( っ_ _)っ)) どの法話も、二人以上の方が推すものはなかったので、順番にご紹介していきます…

「この世界の片隅に」いる すずさん、しずこさん、あなた、わたし

こんな本を読みました。 しずこさん 「暮しの手帖」を創った大橋鎭子 (暮しの手帖 別冊) 大判で写真も豊富。昔の写真がきれいなんですよ。技術だなぁ。 戦前と戦後のたくさんの写真と 、大橋鎭子さんという「暮らしの手帖」を創った一人の女性の一生が濃縮さ…

2015年の 「法話めも ベスト5」。そして今……

現在このようなアンケートをしていますが、 ?《年末アンケート実施中》? ↓↓ 下記記事の一番最後にある「コメントを書く」をクリックして、今年一番こころに残った法話記事を書き込んでいただけると幸いです。↓↓ 【アンケート】こころに残った法話は? 去年は…

病気中の自己観察

《東京法話会2007.03.22 病気中の自己観察 上座仏教教室(千駄ヶ谷区民会館) https://www.youtube.com/watch?v=yqMOj1UxVH を聞いて書きました》 体の調子が悪い場合は、休んでください。堂々と。 「休もうかな。でも、やっぱり仕事に行った方がいいのかな……